障がい者支援と犬との絆
岐阜県各務原市にあるドッグカフェ「Dag」は、障がいのある方が働きやすく、犬たちも共に楽しめる空間を提供することを目的にしている。2024年の11月29日にはオープンから1周年を迎える。
オープンの背景
株式会社庭遊館が運営するこのカフェは、代表の尾関准一氏の犬との深い関わりから生まれた。「犬のための庭づくり」を通し、多くの犬を飼う家庭の悩みを知った尾関氏は、福祉事業と結びつけることにした。犬たちと触れ合うことで、障がいのある人々の心が癒され、彼らの生活をサポートできるという信念のもと、2023年にDagをオープンした。
障がい者と犬カフェの相乗効果
多くの障がい者は、家族と共に暮らすことができない状況にある。しかし、動物、とりわけ犬とは、すぐに距離を縮めることができる。Dagは、障がい者の社会参加を促すために、犬と関わる場を意図的に設けた。非言語コミュニケーションの力を持つ犬たちが、利用者の心を解きほぐし、彼らが安心して過ごせる時間を提供する。
ここでは、スタッフの指導のもと、障がい者の方々が掃除や食事の配膳などの仕事に携わる。これにより、彼らは働く喜びを実感し、社会との繋がりを感じることができる。犬たちとともに活動することで愛情や責任感が芽生え、自然と笑顔が生まれる。
多彩な施設とメニュー
Dagは、モーニング、ランチ、カフェタイムに利用できる5つのテーブルやテラス席を用意している。犬のための料理も充実しており、例えば岐阜県産の鹿肉やささみを使用したわんちゃんプレートは880円(税込)で楽しめる。また、ドッグプールやドッグランも完備されており、利用者が日常的に犬と触れ合う機会を提供している。これらの施設を通じて、障がい者の方々が楽しく充実した時間を過ごすことができる。
Dagの将来に向けて
Dagは、今後も「インクルーシブな社会」の実現を目指して活動を続けていく。障がい者である利用者が犬と共に過ごすことで、心の支え合いや愛情の連鎖が生まれ、多くの人々に笑顔をもたらす空間を作り上げていきたいと考えている。
尾関代表は「障がい者と犬との関わりを通じて、このカフェが多くの人にとって心温まる場所になれば」と願いを語る。今後もDagは、障がいのある方々が自信を持って社会に参加し、周りの人々と心を通わせる場を提供していく。
Dag店舗概要
- - 店名: Dag
- - 電話: 058-216-6103
- - 所在地: 岐阜県各務原市那加大門町一丁目39番地
- - アクセス: 名鉄各務原線高田橋駅より徒歩7分
- - 定休日: 毎週水曜日
- - 営業時間: 9:00~18:00(夏季は夜営業あり)
- - URL: Dag公式サイト
このカフェは、障がい者にとっても犬たちにとっても、互いに癒し合うことのできる素敵な場所なのだ。