兵庫県川西市にある旧市立東谷幼稚園の跡地利用が新たな展開を迎えています。市は、令和6年度に閉園したこの幼稚園の1階部分を改修し、保育所としての機能を持たせるとともに、地域子育て支援を行う施設として新たに生まれ変わる計画を進めています。また、2階には小・中学生が多様な学びを体験できる場所も設ける予定です。これは市北部地域の子どもたちや若者への支援拠点として位置づけられ、地域の未来を担うところと期待されています。
このプロジェクトでは、まず1階に保育所を設置し、定員約40名を収容できるように計画しています。さらに、保育所に通う子どもたちが地域全体から集まる「誰でも通園制度」や、一時預かりのサービスも導入する予定です。2階では、市が主導し、小・中学生がさまざまなスキルを学び、交流できる場所が設けられ、地域の教育環境の向上に寄与します。
この計画において特に注目されるのが、施設全体の老朽化の解消です。市は、保育所の運営を行う事業者に対し、1階の改修に加え、2階の改修も実施してもらう意向を示しています。このため、市は事前に事業者との意見交換を行い、実際の公募条件を明確化するサウンディングを実施することにしました。
具体的なスケジュールとしては、現地見学会が令和7年7月3日(木)、4日(金)、7日(月)の3日間にわたって開催されます。各事業者は、所要時間が約1時間30分程度の中で施設内部を見学し、実際の運営に関する意見を交わす機会を持つことになります。
この募集に関心を持つ保育事業者や設計会社にとって、事前に市と直接対話することで、施設運営に向けた理解を深める絶好のチャンスとなることでしょう。参加希望者は、6月27日(金)までにエントリーシートの提出を求められています。この機会を逃さず、地域に貢献できるプロジェクトに参画する一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
詳細情報は川西市の公式ウェブサイトに掲載されていますので、興味がある方はぜひご覧ください。新たな保育所や学びの場が開設されることで、地域の子どもたちへの支援がより充実したものとなることが期待されています。川西市では、こうした取り組みを通じて、子どもたちやその家族が住みやすい環境作りに力を入れていく方針です。