BIPROGYグループが実現した Microsoft 365とAVDの統合運用
背景
デジタルワークの普及が進む現代において、企業にとって効果的な業務環境の構築は欠かせません。そのためにはセキュリティーの強化と業務の利便性を同時に実現する必要があります。しかし、従来のITインフラは物理PCやモバイルデバイス、シンクライアント基盤を個別に管理する必要があり、運用が煩雑でした。これには専門的なスキルも求められ、企業の情報システム部門には大きな負担がかかっていました。
そこで、BIPROGYグループはデジタルワークの推進に向けた新たな取り組みとして、Microsoft 365のクラウド環境に仮想デスクトップ基盤「Azure Virtual Desktop(AVD)」を統合し、約4,000台を本番運用開始することにしました。これにより、約2万台の物理PCと1万台のモバイルデバイスを統合し、セキュリティと管理の効率化、コスト削減を実現しています。
概要
BIPROGYはゼロトラストモデルに基づいたインフラ基盤を整備し、物理PCやモバイルデバイス、BYODを活用したシンクライアント環境を実現しました。これにより、異なる部署や業務形態に応じた多様なニーズに柔軟に対応できるようになります。また、Microsoft 365の環境を最大限に活用し、シンクライアントのAVDを通じてEnterprise Mobility + Securityによる統合管理を行うことで、より進化した運用環境を実現しています。
セキュリティーと利便性の両立
1. クラウドネイティブなアーキテクチャへ
Active Directoryへのドメイン参加やグループポリシー管理から、Entra ID参加、Intuneによるデバイス登録、クラウドでのコンプライアンスポリシーやアプリケーションの配信を行うことで、管理の効率と柔軟性を両立させます。
2. 統一されたセキュリティールールの適用
AVD、社内PC、BYODを含む全デバイスに対し、適切なセキュリティールールを一元管理することで、使用する環境を問わず柔軟な働き方を実現します。
3. シングルサインオンの利便性
社員は、AVDでもEMSのシングルサインオンを通じて一度のログインでアクセスできるため、業務がスムーズに進みます。
4. 統合管理による迅速な対応
すべてのデバイスやシステムを一元管理することで、セキュリティーポリシーの適用や更新が容易になり、サイバー攻撃に対する迅速で柔軟な対策が可能になります。
統合運用による進化
1. 高度なセキュリティ機能とストレスフリーな業務環境
社員は、高度なセキュリティ対策によって守られた業務環境を自由に活用でき、業務を円滑に進められます。
2. マネージドサービスによる運用業務の負担軽減
革新的な技術を駆使したマネージドサービスにより、管理や運用の負荷を大幅に減らすことが可能となり、情報システム部門はさらなる環境の高度化に注力できます。
企業の未来を支えるサービス
BIPROGYグループは、この豊富な知見を基に「ハイブリッドワークプレイスサービス」や「マネージド仮想デスクトップサービス『楽DaaS』」を提供し、顧客のニーズに応じたトータルサポートを行っています。自社の専門知識と経験を活かし、最適な解決策を提供することを約束します。
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