近年、AI技術の進展は様々な業界に変革をもたらしています。その中で、画像処理に特化したスタートアップ企業であるNavierが注目を集めています。Navierは、特に動画や画像の高解像度化、鮮明化、さらにはノイズ除去を実現するためのAIソリューションを提供している企業です。
Navierとは
Navierは東京都千代田区に本社を置く企業で、ディープラーニング技術を活用した画像処理の新たなソリューションを開発しています。
特に印刷物や監視カメラ画像、ECサイトなど、幅広い分野でその技術が貢献しています。現在も新たなAI技術の開発に向けた研究活動に力を入れており、今回の快挙はその成果の一部です。
CVPR 2020での発表
先日行われた世界的な学会、CVPR 2020において、Navierは唯一の日本企業として、AIを駆使して画像の解像度を向上させる新手法を論文として発表しました。この学会は、コンピュータビジョン分野において非常に権威のある場所であり、世界中から数多くの論文が提出される中、Navierの研究が評価されたことは大変意義深いことです。
CVPR 2020では、なんと6,680本の論文が投稿され、そのうち1,470本が採択されました。さらにその中から口頭発表に至ることができたのは335本で、全体の約5%という狭き門を突破しました。
新しい画像解像度向上手法
Navierが発表した手法は、従来の画像の高解像度化技術とは一線を画しています。これまでの技術は、同一画像において低解像度と高解像度のペアを用意し、その対応付けを学習させる方法が一般的でした。しかし、実際の現場ではそのようなペアの画像を用意することができないケースが多く、活用が難しいという問題がありました。
そこでNavierは、GANs(Generative Adversarial Networks)という手法を駆使し、変換したい低解像画像と、異なる画像でありながら変換後に求める品質の画像があれば、AIを学習させることが可能である新しいアプローチを提案しました。この方法により、データの制約が薄まり、より多くの実社会の問題に応用できるようになると期待されています。
今後の展望
今回の成果は、AI技術の革新性だけでなく、実際に社会で活用される可能性を持つことから、国内外で高く評価されています。Navierは、今後も新たな技術の開発に努め、画像処理の領域で社会実装を一層加速させていく方針です。
Navierの取り組みは、AI技術の新たな未来を切り開く鍵となるでしょう。
企業概要
- - 会社名: Navier株式会社
- - 所在地: 東京都千代田区二番町9-3
- - 代表者: 渋谷 拓
- - 設立: 2018年2月
- - 業務内容: ディープラーニングを用いた画像処理技術の開発およびソフトウェアの提供
- - Website: Navier
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