渋谷のオルタナティブスペース「Kura」で新しいアート体験を
東京・渋谷のオルタナティブスペース「Kura」が、さらなる進化を遂げて再登場しました。新たにリニューアルオープンしたこの空間で、2025年6月21日から7月5日まで、日本とフランスからの2人のアーティストによる展覧会『振動(Shindō)』が開催されます。展覧会のテーマは、「見えないものを、見えるようにするアートの力」であり、観覧者は新しい発見に満ちた体験を味わうことができます。
アートを通して、私たちが日常の中で無意識に感じているが、認識できていない「見えないもの」を可視化することを目指したこの展示では、異なる文化的背景を持つ2人のアーティスト、栗城優介とヴィンセント・ルフィンがそれぞれの視点から挑戦します。
二人のアーティスト、異なるバックグラウンド
栗城優介(Yusuke Kuriki)
1989年に東京で生まれた栗城は、日本と韓国にルーツを持つミクストメディアアーティストです。彼の作品には心理学者ユングの影響が強く見られ、内面と外界のイメージを行き来しながら、夢のような色彩豊かな世界を描きます。栗城は、旅先での写真や美術館での視覚体験を取り入れ、静かに息づく「見えない何か」を作品に込めています。
ヴィンセント・ルフィン(Vincent Ruffin)
フランス・カンブレー生まれのヴィンセントは、幻想的な色彩と形を駆使した作品で、日常と非日常が交差する曖昧な世界を描いています。彼の作品は、シェイクスピアやボルテールなどの文学から影響を受けており、人間関係や社会の姿を静かに問いかける視点が見られます。
作品が伝える「振動」の感覚
展覧会のタイトル「振動」は、作品を通して感じられる様々な要素を象徴しています。例えば、静かに流れる空気や遠くから聞こえる気配、見えないエネルギーなど、感覚を通じて存在を感じさせる作品たちが集まります。かつてドイツの画家パウル・クレーが言ったように、芸術は「見えるものを再現するのではなく、見えるようにする」ものであると、本展示会はまさにその理念を体現しています。
また、6月20日のオープニングレセプションでは、出展アーティストも在廊する予定です。参加は無料で、どなたでも気軽に訪問できるイベントです。アートに興味がある方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
展覧会の詳細
- - 会期: 2025年6月21日(土)~7月5日(土)
- - 開館時間: 火曜から金曜(14:00~19:00)、土曜(11:00~19:00)
- - オープニングレセプション: 6月20日(金)19:00~21:00
- - 休館日: 日曜・月曜
- - 場所: UltraSuperNew KURA(東京都渋谷区東2-6-18エポック)
- - 入場料: 無料
訪れることで、アートを通じた新しい視点を得ることができるこの展覧会。音や形、色が織りなす不思議な世界を体験しながら、普段は見過ごされがちな感覚を感じることができる貴重な機会となるでしょう。ぜひこの機会をお見逃しなく!
UltraSuperNewについて
UltraSuperNewは、日本とアジアの若者文化を代表する発信地として、数々のクリエイティブプロジェクトを展開しています。原宿に拠点を構えた同社は、アートギャラリーの運営だけでなく、アジア全域でのクリエイティブなコラボレーションを推進しています。多様性を尊重し、ミレニアル世代とZ世代の声を代弁することをミッションとしています。