肺がん患者の価値観とJ&Jの新たな取り組み
Johnson & Johnson(以下、J&J)は、肺がん患者が治療を選ぶ際に何を最も重視しているのか、そしてその背景にある思いを探るための新しい調査結果を発表しました。この調査は「Value of Time」キャンペーンの一環として実施され、患者の視点に立った内容が明らかになっています。
生存期間と家族の時間を重視
調査によると、肺がん患者は初回薬物治療を決定する際に「生存期間を延ばすため、できるだけ効果に期待できる治療」を最も重視していることがわかりました。その割合はなんと90%に上ります。続いて「家族や大切な人と一緒に過ごす時間をできるだけたくさん持ちたい」との意識も強く、患者にとっては家族との時間が非常に重要であることが浮き彫りにされています。
この結果は、治療の段階にかかわらず患者が大切にしている価値観を反映しており、治療選択における患者と医師のコミュニケーションの重要性を示唆しています。患者のニーズに応えるために、医師に自分の思いを伝えることが求められています。
調査内容の詳細
今調査は、肺がんのステージIIIBからIV、または術後再発と診断され、薬物療法を受けている188人の患者を対象に行われました。調査では、以下のような結果が示されました:
- - 初回治療時に「生存期間を延ばすため、効果に期待できる治療」は45%が非常に重視しており、90%が重視または非常に重視。
- - 現在の状況では「家族や大切な人との時間を持つ」「前向きに過ごす」という意識がともに52%を占め、94%が何らかの形で重視していると回答。
患者に求められる治療
また、患者が初回薬物治療に求める主な要素として、「がんが進行・増悪しない期間を延びること」と「生存期間が延びること」が共に27%を占めています。さらに、患者満足度についても調査が行われ、シェアード・ディシジョン・メイキング(SDM)の実施度が高いほど、治療に対する満足度も高いことがわかりました。
このように、患者の意識と治療選択の重要性が高まっている中、NPO法人肺がん患者の会ワンステップ理事長の長谷川氏も、「家族との時間をどう過ごすかが重要」と発言しています。
「Value of Time」キャンペーンの意義
J&Jは、患者が自分にとって何が最も重要であるかを考えながら治療を受けることを促す動画も発表しました。動画では、四季の情景の中で大切な人との時間の重要性を再考する内容が盛り込まれています。患者が医師と治療について話し合うことの重要性を強調し、治療に向けた希望を持ち続ける姿勢が奨励されています。
まとめ
J&Jは、革新的な治療の提供だけでなく、患者が望む生存期間や家族との時間の重要性を理解し、支える活動を推進しています。今後も患者や医師のインタビュー動画を通じて、より多くの情報提供を行う予定です。このような取り組みは、医療界全体にとっても有意義で、患者一人ひとりの大切な時間を尊重する文化を築いていくことにつながるでしょう。
私たちの未来を見据え、Johnson & Johnsonが提供する「Value of Time」キャンペーンに注目していきましょう。