Quectelの新LTEスマートモジュールSC680AがIoTの未来を切り開く
Quectelが発表した新LTEスマートモジュール「SC680A」
グローバルなIoTソリューションプロバイダーであるQuectel Wireless Solutions(クエックテル)は、新しいLTEスマートモジュール「SC680A」を発表しました。このモジュールは、次世代のDX(デジタルトランスフォーメーション)やAIマシンビジョンアプリケーションの基盤となることが期待されています。SC680Aは、LTE Cat 6、Wi-Fi 802.11ac、Bluetooth 5.0などの高度な接続機能を提供し、産業用ハンドヘルドデバイスや決済端末、さらにはドライブレコーダーといったさまざまなIoTデバイスに最適です。
多様なニーズを満たす開発
QuectelのCEO、パトリック・チアンは、このスマートモジュールが「世界中のお客様にとって柔軟なIoTデバイスの設計を実現する」と述べています。SC680Aはその高いデータレートと向上したカメラ機能により、多様なビジネスモデルを支えることが可能です。また、ライフサイクルが2028年まで延長されているため、顧客は長期間にわたって利用できるハードウェアの可用性を保証されています。
SC680Aの特長と技術
このスマートモジュールには、Qualcomm QCM4290プラットフォームが採用されており、通信速度の向上と堅牢なデバイス技術が実現されています。具体的には、64ビットARM v8.0準拠のオクタコアアプリケーションプロセッサを搭載し、最大で4台のカメラを同時に動作させることができるAdreno 610 GPUも備えています。また、L1+L5デュアルバンドのGNSS受信機が内蔵されており、GPS、GLONASS、Galileoなどの高精度な位置情報を提供可能です。
SC680AはAndroid 12オペレーティングシステムを採用しており、ユーザーは将来的にAndroid 13や14へのアップグレードも実施できます。この柔軟性により、IoT開発者は市場での競争力を維持しやすくなります。
グローバルな対応と市場展開
Quectelは日本市場向けにSC680A-JPの提供を検討中で、北米向けにはSC680A-NAモジュールが近日中にサンプル提供開始予定です。EMEA地域や南アジア向けにはSC680A-EMモジュールが用意されており、地域に応じた製品展開が行われています。特に、SC680Aシリーズは既存のQuectelスマートモジュールと互換性があり、開発者がデバイスをアップグレードしやすい設計となっています。
未来のIoTソリューション
Quectelは4,000人以上の専門家を擁し、セルラー、GNSS、Wi-Fi/BTモジュールなどの革新に取り組んでいます。これにより、同社はIoTソリューションにおいて優れた地位を築いています。特に、屋外アプリケーション向けに多機能なComboアンテナシリーズを開発し、顧客に柔軟で信頼性の高い選択肢を提供しています。Quectelは、よりスマートな未来を実現するために、IoT分野でのさらなる成長を目指しています。
会社情報
- 会社名
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Quectel Wireless Solutions Co., Ltd.
- 住所
- No.1016 Tianlin Road, Minhang District, Shanghai, ChinaShanghai Business Park Phase III (Area B)
- 電話番号
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