キャセリーニがロケットスターに事業承継、新たな成長を目指す
キャセリーニは、レディース服飾雑貨の専門企業として、1987年の創業以来、原宿を拠点に独自のスタイルを貫いてきました。近年の市場環境の変化に伴い、株式会社ロケットスターが運営するロケットスター・サーチファンドによって、株式を取得し事業承継が行われました。この取り組みの背景には、成長が期待される国内アパレル市場の魅力があります。
経営革新の背景
日本におけるレディース向けアパレル市場は、数兆円規模にも達する大きな市場です。その中で、キャセリーニはトレンドの移り変わりが速い環境で、多様な消費者ニーズに応える柔軟な発想を持つ企業としての成長を続けてきました。特に、創業以来のものづくりへのこだわりが、顧客からの支持につながっています。
近年のデジタル化やECの拡充、AIの進展は、アパレル業界に新たな機会をもたらし、同時に挑戦をも引き起こしています。キャセリーニは、この事業承継を機に、さらにデジタル領域におけるマーケティング戦略を推進し、DXやAIを活用した新たな事業展開を図ることを目指しています。
北方氏の言葉
サーチャーである北方靖人氏は、キャセリーニを「本気で惚れ込める会社」として数多くの企業から選びました。彼は、原宿の独自のブランド群が持つ魅力に感銘を受けており、アパレル小売の知見とロケットスターのマーケティング力を合わせることで、成長を確信しています。彼は原宿から世界へ向けて情報を発信し、すべての社員が誇りを持てる企業を目指すと述べています。
山本前代表のコメント
キャセリーニの前代表、山本晃大氏も今回の事業承継についてコメントしています。彼は、自社の独自性を維持しながらも、ブランディングや販売力を強化する必要性を感じていました。ロケットスターとの出会いが理想的なパートナーシップであるとし、今後も取締役としてキャセリーニの発展に尽力する意向を示しています。
未来への期待
今後、キャセリーニはロケットスターとのパートナーシップを通じて、デジタル戦略や業務の改善、さらに新たな挑戦を進めていく考えです。ロケットスター取締役の山家秀一氏は、キャセリーニの魅力を生かした成長に自信を持っており、企業価値の向上に向けた新たなステージへの挑戦を期待しています。
経営者としての視点を持つ北方氏、経験豊かな山本氏、そしてロケットスターの専門知識が合わさることで、キャセリーニは新しい時代の流れに乗り、次なる成長を目指していくことでしょう。今後の進展に注目です。
サーチファンドの意義
サーチファンドは、自身の資金ではなく投資家からの資金調達を受け、中小企業の経営を行う新たなキャリアの選択肢として注目されています。既存の事業を価値向上につなげることで、成功を収める経営者が増えています。
株式会社ロケットスターについて
ロケットスターは、中小企業特化型のプロフェッショナル集団であり、経営の力で未来を切り拓くことを使命としています。サーチファンドを通じて中小企業経営の底上げを目指し、未来を担う起業家が活躍する新たな挑戦の場を作り出しています。今後の成長に期待が高まります。