2026年正月おせちアンケートの概要
株式会社ロイヤリティ マーケティング(略称LM)が、TOKYO FMの人気番組「馬渕・渡辺の#ビジトピ」と共同で実施した「おせち料理に関する調査」が、2025年10月末から11月初めにかけて行われました。この調査では、20代から60代の消費者1,000人を対象に、2026年の正月に対するおせちの食文化を探りました。
調査結果についてのポイント
1.
食べる予定の割合は43.4%
調査によると、2026年の正月におせちを「食べる予定」と回答したのは43.4%でした。一方、食べない予定が31.5%、わからないが25.1%と続く。特に、60代ではなんと61.0%が食べる予定とされ、世代による意識の差が明確に表れています。
2.
おせち購入のスタイルは二極化
ほぼ80%の人が何らかの形でおせちを購入すると答えましたが、その方法は「年末ギリギリに購入」と「早期予約」で二極化していることが分かりました。具体的には、45.4%が「買って用意する」とし、32.5%は「買う+手作りを組み合わせる」と回答しました。購入場所については、55.6%がスーパーや量販店を利用することが多いようです。
3.
物価高の影響で予算の変化
おせちの予算については、前年と「ほぼ同じ」とする回答が83.8%を占める一方で、約40%の人々が「少量にして無駄を減らす」と答えました。この変化は物価高が影響しており、さらに80.4%の人が「前年より豪華にしたいとは思わない」と伝えています。
4.
おせちの存在意義に対する意見の分かれ
調査の結果、おせちが「なくても良い」と思う人は35.9%、「伝統を残したい」という意見は33.2%でした。これは、特に若年層が「なくてもよい」と感じる傾向が強く、家族の食文化としての重要性が失われつつあることを示唆しています。
おせち料理の地域差
おせちを食べるタイミングについては、全体の56.9%が元日から食べ始めると回答する一方で、北海道・東北では48.6%が大晦日の夜から食べる傾向があり、地域差が見られました。外せないおせち料理のトップには「栗きんとん」「伊達巻」「数の子」が挙がっています。
経済アナリストのコメント
馬渕磨理子氏は、現在の消費者が求める「ちょうど良さ」とは、単なる節約ではなく、コストパフォーマンスや自分にとっての価値が選ばれる傾向に変わってきていると分析しています。これは、特に若い世代に顕著ですが、一方で60代は伝統を重視した意識が残っているとのことです。また、渡辺広明氏は、独身世帯や夫婦世帯が増えている現状を踏まえ、家族で囲むおせちの文化が薄れているとしつつも、季節感を表す行事としての重要性を強調しています。
調査の概要
調査方法はインターネットを通じて行われ、今回の調査は「Pontaリサーチ」の会員を対象に、20代から60代の消費者1,000名の有効回答を得ています。調査の結果は、今後のマーケットの動向を予測する上で、非常に貴重なデータとなるでしょう。