大阪観光局とKDDIが提供開始する新しいeSIMサービスの詳細

新しい通信サービス『Osaka eSIM』が2025年から始まる

大阪を訪れる観光客にとって、快適な通信環境は不可欠です。2025年4月13日から、公益財団法人大阪観光局とKDDI株式会社が共同で提供する『Osaka eSIM』がスタートします。このサービスは、最短で3分という迅速な開通手続きが特徴で、外国人旅行者を中心に多くの観光客に便利さを提供することを目指しています。

背景

大阪観光局が2014年から提供している無料公衆Wi-Fi『Osaka Free Wi-Fi（OFW）』は、11周年を迎えました。この間、多くの訪日客がこのサービスを利用し、観光支援活動に寄与してきました。さらに、2024年からは『OpenRoaming』に対応した新しいWi-Fiサービスを導入する予定です。

このような背景の中、『Osaka eSIM』は、OFWのようにスポットでの利用に留まらず、広範囲での使用が可能です。観光客が移動中でも簡単にモバイル通信を利用できることが期待されています。特に2025年に予定されている大阪・関西万博の影響で、観光客の増加が見込まれています。

サービス概要

『Osaka eSIM』では、データ使い放題のプランがいくつか用意されています。例えば、3日間のデータ使い放題が790円、24時間が330円、2時間が180円など、ニーズに応じて選べるようになっています。また、端末に内蔵されたeSIMを使うため、購入後すぐに通信を開始することが可能です。

通信サービスの提供には、KDDIが開発した『povo SDK』が活用されています。このことにより、短期滞在者も安価で安定したモバイル通信が利用できます。

関係者のコメント

大阪観光局の理事長である溝畑宏氏は、「観光業におけるICTの重要性が高まる中、観光客のニーズに応じた新しいサービスを展開することが不可欠です」と述べています。また、KDDI Digital Lifeの秋山社長は、「大阪・関西万博を控え、多くの観光客が期待される中で、柔軟な通信サービスを提供できることを嬉しく思います」と言及しています。