TBWA HAKUHODOが新たに発表した映像実験プラットフォーム『THE TWINS』の全貌

TBWA HAKUHODOが展開する新たな映像実験プラットフォーム『THE TWINS』

2025年12月9日、TBWA HAKUHODOのインハウスコンテンツラボ「DISCO」が新プロジェクトである映像実験プラットフォーム『THE TWINS』を公開し、その第一話をYouTubeで配信開始しました。『THE TWINS』は、1つの台本から2つの全く異なる映像作品を生み出すという、革新的なコンセプトで制作されており、多様な映像表現の可能性を探る実験の場となります。

『THE TWINS』のコンセプト

『THE TWINS』では、俳優が演じる実写作品と、AI技術を使用して制作された映像作品の二つが同時に展示されます。具体的な物語は「働き者」をテーマにしており、現実世界に生きるサラリーマンの哀愁を描いた実写と、蟻たちを主役にしたAIによる空想世界が交差する形で展開されます。この新たな視点を通じて、働くことの切なさや希望が、感情豊かに伝えられます。

制作のプロセス

本プロジェクトは、TBWA HAKUHODOの「DISCO」が中心となって企画・脚本・撮影・編集・CGIを一貫して内製。全工程を3-5名の少人数チームで行うことで、高速製作と高品質を両立させています。また、ハイブリッド手法を採用しており、演者の感情表現は実写で行い、夥しい数の映像表現はAIを駆使して生成します。このアプローチにより、リアルな演技とAIによる創作の両方の魅力を存分に楽しむことが可能です。

DISCOの思想と未来

DISCOは、TBWAのクリエイティブ哲学である「DISRUPTION®︎（創造的破壊）」を体現すべく、様々な映像プロジェクトを推進してきました。過去の作品には、廃棄ホタテの貝殻を再利用した「HOTAMET」や、世界初のボイスコマンド式公共トイレ「Hi Toilet」などが含まれています。これらの事例は、映像制作の常識を覆す挑戦の一環であり、その結果、DISCOは国内外で高い評価を得ています。Campaign誌の「Agency of the Year 2025」では、日本・韓国のProduction Company of the Yearで金賞を受賞しています。

AIと人間の共存

TBWA HAKUHODOのディスコでの取り組みは、AI技術の進化が映像業界に与える影響を探るものでもあります。最近の技術革新により、多くのブランドがAIを取り入れた映像制作に挑戦していますが、人間の演技には、瞬間の表情や感情の揺らぎといった独自の魅力が存在します。『THE TWINS』では、同じ脚本から最大限に異なる物語が生まれる過程を通じて、視聴者に新たな視点を提供します。

今後、DISCOは才能あるクリエイティブチームと共に、さらなる表現の実験を続けていく予定です。人間とAIの融合が生み出す新しいクリエイティブの可能性を追求し、未来の映像表現を切り開くことを目指しています。

利用方法と今後の展望

『THE TWINS』は、YouTubeで配信されており、視聴者はいつでもアクセス可能です。第1話はすでに公開され、さらなるエピソードも今後の展開が期待されます。DISCOは、AIと人間の双方による映像表現の実験をさらに深化させ、多くの感動を視聴者にもたらすプロジェクトを続けていくことでしょう。これからの展開や新たな試みにも注目が集まります。

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