大人の金融教育調査:詳細な結果報告
2025年7月7日から10日までの期間、グリーンモンスター株式会社とその提携先である『金融教育の未来を創る企業連合会』が合同で実施した『大人の金融教育調査』の結果についてお伝えします。本調査では、幅広い年齢層を対象に金融教育に関する学習実態を調査した結果、金融教育の重要性が強く認識されていることが分かりましたが、その一方で知識と行動のギャップも浮き彫りになりました。
調査の概要
調査に参加した回答者は全国の金融教育の未来を創る企業連合会に所属するユーザー781名で、年代や収入層にわたる回答が得られました。調査では特に「お金の勉強・情報収集」を行っているかどうか、学習方法、実感している知識不足、金融教育への期待などが掘り下げられました。
学習実績や方法
まず、多くの回答者が68.2%が「お金の勉強・情報収集を行っている」と回答しました。この中でオンライン記事(67.7%)が最も普及しており、次いで動画(55.0%)、SNS(46.9%)が続きました。特に若い世代では、手軽な方法としてSNSや動画を利用する傾向が強いことが分かりました。30代以降になると、より多様な手法として書籍や専門家に相談する傾向が見られます。
お金を学んでいる理由
お金に関する学習を行う主な理由としては、資産運用・投資について理解したいと考える人が82%に達しました。また、知識や家計管理に不安を感じている人も多く、その実感として社会人生活を始めた際(45.5%)や資産運用を考え始めた頃(40.1%)に感じたとの答えがありました。
知識と行動のギャップ
興味深いことに、学んだ内容を実践に移せている人は31.7%にとどまり、ほとんどの人が「理解はしているけど行動に移せていない」という結果が出ました。実に46.7%がこのギャップを抱えていることから、知識を得ても実行に移せない大きな課題があることが示されています。
学校教育への期待
調査結果によると、94%もの回答者が自分の学生時代に金融教育を受けたかったと答えており、中でも「資産運用」(80.9%)が最も学びたかったテーマであり、次に「リスクに対する備え方」(60.6%)と「家計管理とライフプランニング」(57.0%)が続きました。この結果から、学校教育における金融教育の重要性が再認識される結果となりました。
今後の学習方法
今後、どのような形でお金に関する学びを実践していくべきかについては、59.2%がオンライン講座や動画学習を希望しています。「信頼できる企業からの発信」や「イベント・ワークショップ」といった直接的な学びの場所もニーズがあります。特にデジタルを活用した学び方が求められているようです。
結論
本調査の結果から、多くの人が金融教育の必要性を感じ、学習を始めているものの、実際に行動に移すことに困難を感じていることが浮き彫りになりました。これを受けて、金融教育は「知識提供」だけでなく、実践支援を強化する必要があると言えるでしょう。より良い未来のため、金融リテラシー向上に向けた具体的な取り組みが今後求められます。
代表理事のコメント
金融教育の未来を創る企業連合会の辻侑吾代表理事は、調査結果に基づく「学びと行動のギャップ」に対する取り組みの重要性を強調しています。教育現場や企業との連携を一層強化し、質の高い情報の提供が行えるよう努めていくとのことです。
この調査結果を受けて、私たちは一人ひとりが年齢や環境に関係なく、自ら学び、判断し行動できる社会を目指して取り組みを進めていきます。