AR技術を活用した交通・屋外広告の新境地
東急エージェンシーと東急株式会社が提携し、新たな広告体験を提供する「TOQIMMERSIVE OOH」の実証実験を行います。このプロジェクトは、2023年11月11日から17日まで、東京・渋谷を中心に特定のエリアで実施されます。
目指すはフィジタル体験の実現
この実験の目的は、AR(拡張現実)技術を用いて広告接触者に新しい体験価値を提供することです。普段見慣れた光景にCG映像が重なることで、視覚だけでなく聴覚や空間的な感覚も刺激される、ダイナミックで没入感のある広告体験が期待されています。具体的には、東急線の車両内や渋谷の街中に設置されたデジタルサイネージから、QRコードを読み取ることで楽しめるインタラクティブな仕組みを導入します。
FRUITSZIPPERのミュージックビデオが体験可能に
実証実験の期間中、アソビシステム所属のアイドルグループ「FRUITSZIPPER」の「NEWKAWAII」ミュージックビデオが掲出されます。QRコードをスキャンすると、ミュージックビデオに併せてリアルタイムでテキストやビジュアルが画面から浮かび上がり、視覚的にも楽しめる体験が提供されます。さらに、この実験を通じて得られた広告体験者数やSNSでの拡散効果を定量的に測定し、今後のサービス展開に生かしていきます。
新たな広告体験を追求する
両社は「TOKYU OOH」のブランドを通じて、魅力的なコンテンツの創出と新しい体験の提供を続け、東急線沿線のまちづくりを進めていく方針です。最近のデジタル技術への関心の高まりを背景に、AR広告の導入は新たな展開を切り拓く可能性があります。特に、街中での視覚的な体験の重要性が増す中で、このプロジェクトは新しい形のプロモーションの実現を目指します。
BTECプロジェクトとの連携
このプロジェクトは東急エージェンシーが推進する「BTECプロジェクト」とも連携しています。本プロジェクトは、「Business、Technology、Experience、Creativity」の四つの柱に基づき、未来のアイデアを世に送り出すことを目指しています。日常の中に隠れている「こんなことができたらいいな」という思いを基にした新しいサービスのプロトタイプが開発され、実現を目指しています。
このように、東急エージェンシーと東急の共同によるARを活用した広告体験は、ただの情報提供にとどまらず、見る人に感動を与える新たな広告のカタチとして期待されます。広告業界の未来を感じる実験的アプローチが注目されています。
総括
この実証実験は、AR技術によって交通広告がどのように進化するのか、今後の展開を大いに期待させるものです。実施期間中はぜひ、渋谷を訪れて新たな体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。また、これによって得られるデータや反響が、今後の広告展開の参考になることは間違いありません。