サーバーワークスがEC2バックアップ機能を強化
株式会社サーバーワークス(本社:東京都新宿区)は、同社が開発したクラウド運用自動化サービス「Cloud Automator」に「EC2: インスタンスをバックアップ」という新しい機能を追加した。この機能は、Amazon Web Services(AWS)のプレミアティアサービスパートナーとしての地位を活かし、より安全で効率的なバックアップを実現するものである。
新機能追加の背景
近年、国内におけるランサムウェア被害が増加している。このような脅威に対処するため、企業はデータを保護するための手段を模索している。その中で、「攻撃者によって暗号化されないバックアップ」を求める声が高まり、Cloud Automatorにおいても新たな対応が必要であった。
新機能では、従来のAmazon EBSやAMIに依存せず、EC2インスタンスを直接バックアップすることができる。そして、AWS Backupを利用したイミュータブルバックアップ機能を搭載することで、データの削除や改ざんを防ぐことが可能になる。
機能追加による利点
新たに始まった「EC2: インスタンスをバックアップ」機能により、以下の利点がもたらされる:
1.
直接的なバックアップ設定:Amazon EC2インスタンスを対象にしたバックアップが可能になり、よりシンプルで効果的な運用が実現。
2.
容易な管理:バックアップの設定やスケジュールを一元管理でき、ユーザーの作業負担が軽減される。
3.
ランサムウェア対策:AWS Backupのイミュータブルバックアップ機能を利用し、データの保護が強化される。
これらの利点によって、Cloud Automatorの利用者はより安全に、効率的にインスタンスのバックアップを運用することができる。
フレキシブルなバックアッププラン
Cloud Automatorは、ユーザーのニーズに応じた柔軟なスケジュール設定機能を提供している。たとえば、日本の祝日を除外したバックアップスケジュールの設定が可能であり、業務の流れを損なうことなくデータ保護を行える。
さらに、既存のバックアップ用アクションも継続して利用できるため、顧客は自分のビジネスに最適なバックアップを選択できる。
Cloud Automatorとは
Cloud Automatorは、企業のAWS利用を自動化するためのWebサービスである。主な機能には、タイマーによる起動や停止、バックアップ、セキュリティ対策などがあり、運用コストの削減や効率化に寄与する。過去には、Cloud Automatorを導入した結果、AWS移行時にITインフラ関連の経費を5年間で約40%削減することに成功した企業もある。
サーバーワークスの実績
サーバーワークスは2008年からクラウド導入や最適化への支援を行ってきた。1340社、21800プロジェクト以上の実績を持ち、国内で屈指のAWS専門インテグレーターとしての地位を築いている。さらに、AWSパートナーネットワークの最上位「プレミアティアサービスパートナー」認定も、昨年から継続して獲得している。
この新機能は、AWSの運用自動化が進む中で、さらなる利用価値を提供し、企業のデータセキュリティを強化する重要なステップである。今後、Cloud Automatorの進化に期待が寄せられる。
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