キャディ株式会社、新年の抱負
2019年を迎え、キャディ株式会社は謹んで新年のあいさつを申し上げます。近年、製造業界はさまざまな革新に直面しており、設計段階では3D CADやCAEが普及し、製造プロセスでは自動化やロボット化が進行しています。しかし、部品調達の分野は未だに100年以上も進展がないのが現実です。この状況は、事業継承の問題も加わり、多くの町工場が廃業に追い込まれている原因の一部となっています。
製造業の課題として、多品種少量生産の需要が高まる中、部品調達の管理工数や加工会社の収益向上が求められています。したがって、発注側と受注側の双方で、テクノロジーを駆使した改革が不可欠です。
CADDiの取り組み
キャディはこの課題に真正面から取り組むため、2017年11月に創業し、独自に開発した図面解析・原価計算のアルゴリズムに基づく自動見積もりシステム「CADDi」を提供しています。このプラットフォームは、企業同士を効率的にマッチングし、品質・納期・価格の最適なバランスを実現します。おかげさまで、サービス開始から1年未満で約2000社の企業が利用し、提携加工会社も70社以上に増えました。
2018年には、3D CADからの自動見積もりサービスを展開し、多くの反響をいただいたことに加えて、10.2億円の資金調達も成功しました。これに伴い、社員数も急激に増加し、今後の成長に向けて基盤を固めています。
お客様の声
当社のミッション「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」を実感した事例が数多く寄せられています。たとえば、初めてお会いした時には3名で運営していた加工会社が、「CADDi」の利用段階で新たに社員を雇用することになったという報告や、下請けとして困難を抱えていた企業が「CADDi」の黒字保証受注を通じて安定経営を実現したケースなどがありました。これらの実績は、私たちにとって非常にやりがいのあるものです。
2019年の展望
新しい年の展望としては、既存サービスのさらなる強化に加え、品質、価格、納期(QCD)の基準を日本トップ水準に引き上げることを目指しています。また、発注・受注側のサポート体制を強化し、機械加工品の取り扱いや幅広い3D CADデータへの対応を進めていく予定です。
私たちは「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」という目標に向け、引き続き努力を重ねていきます。どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。
代表取締役 加藤勇志郎について
加藤氏は1991年生まれ、東京出身で、東京大学経済学部を卒業後、外資系コンサルティングファームであるマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社しました。プロジェクトリーダーとして、製造業メーカーの支援に努め、特に購買やIoT領域の改革に取り組んできました。彼の先見の明と技術に対する情熱が、キャディの進化を支えています。
会社概要
- - 会社名: キャディ株式会社
- - 設立: 2017年11月9日
- - 所在地: 東京都墨田区東駒形2丁目22-9
- - 資本金: 10.9億円
- - 従業員数: 21名(2019年1月現在)
- - 事業内容: 製造業の受発注プラットフォーム「CADDi」の開発・運営
- - URL: CADDi