イノフィスがルーマニアでアシストスーツの販売を開始
東京理科大学発のベンチャー企業、株式会社イノフィス(東京都八王子市、代表:乙川 直隆)が、9月1日よりルーマニアにおいて「マッスルスーツEvery」と「マッスルスーツSoft-Power」の販売を開始しました。これは海外市場への本格的な展開の一環であり、特にEU圏における販売強化を目指しています。
労働力不足への対応
ルーマニアでは労働力の不足が顕著であり、労働者たちの身体的負担を軽減する製品の需要が高まっています。このニーズに応える形で、イノフィスは現地の販売代理店と連携し、製造業を中心にサポートを提供していく考えです。ルーマニアは東欧地域において戦略的な市場であり、今後は同国を足がかりにさらなる展開を進める方針です。
海外展開の実績
これにより、イノフィスは海外の販売エリアを20の国と地域に拡大しました。これまでの販売国には、アジア諸国として中国や韓国、台湾などが含まれ、EU諸国もフランス、スペイン、イタリア、ドイツ、ポーランドなど多岐にわたります。また、中南米ではメキシコにも進出しています。このように、イノフィスのアシストスーツは各国で増加する労働者保護のニーズに対応し、導入期から成長期へとシフトしています。
マッスルスーツの特長
「マッスルスーツEvery」は、中腰姿勢や重い物を持ち上げる際の腰の負担を軽減する設計が施されています。補助力は最大25.5kgf、重量は僅か3.8kgと軽量で、電力を使用せず圧縮空気を利用した人工筋肉が働きます。このため、製造業、農業、介護、物流、建設など、さまざまな現場での活用が期待されています。2024年6月には、シリーズ累計の出荷台数が30,000台を突破しております。
一方、「マッスルスーツSoft-Power」は屋内外にて利用可能で、特にサポータータイプの中で最強クラスの補助力を誇ります。電源が不要で、製造や物流倉庫での持ち運び、介護現場での姿勢維持、農作業における前傾姿勢など、腰にかかる負担を35%軽減します。このような実証実験も行われ、実際の現場での効果が確認されています。
今後の展望
イノフィスは、EU圏における事業展開をさらに加速させると同時に、ルーマニア市場で培ったノウハウを基に、他の東欧諸国への拡大を視野に入れています。今回の販売開始により、より多くの企業や労働者がマッスルスーツを導入し、労働環境の改善が進むことが期待されています。
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