マクニカの次世代型太陽電池普及事業
株式会社マクニカ(本社:神奈川県横浜市)が、ペロブスカイト太陽電池(PSC)の社会実装に向けた取り組みである「神奈川県次世代型太陽電池普及促進事業」に採択されたことを発表しました。この取り組みは、軽量で薄く、曲げることも可能な太陽電池技術を活用し、脱炭素社会の実現を後押しすることを目的としています。
ペロブスカイト太陽電池とは
ペロブスカイト太陽電池はその特性から、床や屋根などの多様な場所に設置することができ、従来の太陽電池よりも柔軟性と軽さを兼ね備えています。この技術は、特に建物の外装や交通機関の設置が可能な場所での利用が期待されています。マクニカは、ペロブスカイト太陽電池の発明者である桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授の指導の下、株式会社麗光と協力して開発を進めています。
実証事業の詳細
マクニカは、箱根地域において小田急グループの協力を得て、実証事業を展開します。具体的には、小田急グループの箱根湯本駅と早雲山駅でのペロブスカイトシステムの導入が計画されており、これらの場所で実際にその電力生成の有効性を検証します。
- - 箱根湯本駅: 利用者は約8,600人/日
- - 早雲山駅: 利用者は約3,600人/日
これらの駅は、観光客の利用が多く、広く知られる交通の要所であります。導入後は、観光客や県民に新しいエネルギー源を身近に感じてもらうことで、再生可能エネルギーへの関心を高めることが期待されます。
環境への貢献
この事業の目的は、設置が難しい条件を持つ場所でも利用可能な太陽電池の検証を行うことです。特に温泉地である箱根においても、この技術を活用できる可能性を探ります。また、PSCによる電力を鉄道施設内でも利用することで、エネルギー自給や脱炭素化の一助となることが目指されています。マクニカの取り組みにより、普及が進むことで持続可能な社会の実現に寄与することが期待されています。
マクニカの期待する成果
マクニカは、ペロブスカイト太陽電池の導入を通じて、県民や事業者に技術の利点を知ってもらうことを目指しています。また、脱炭素社会に向けた取り組みが進むことで、持続可能な社会の実現に向けた具体的な道筋が見えてくると期待されています。さらに、さまざまなパートナー企業との連携を通じて環境問題に取り組むことにも重きを置いています。
マクニカの企業ビジョン
マクニカは、半導体やサイバーセキュリティをコアビジネスとしながら、持続可能な社会を実現するための取り組みを進めています。技術力を活かし、グローバルに展開することで、AIやIoTなどの最先端技術を駆使し、未来の社会に貢献していく所存です。詳細情報は、
マクニカの公式サイトをご覧ください。