医療特化型LLM開発
2025-06-17 16:27:31

ABEJAが医療特化型LLMの社会実装に向けた研究開発を開始

ABEJAが医療特化型LLMの社会実装に乗り出す



株式会社ABEJA(本社:東京都港区)が、NEDO公募プロジェクト「日本語版医療特化型LLMの社会実装に向けた安全性検証・実証」における研究開発を開始することを発表しました。このプロジェクトは、医療現場において安全で安心なAIの利用を目指し、さくらインターネット株式会社と連携して進められます。

医療現場の課題解決に向けた取り組み



医療分野では、医療従事者の不足や過重労働、少子高齢化による医療の需要増加といった問題が深刻です。これに対処するために、政府は電子カルテの導入やデジタル化を進めていますが、電子カルテのフォーマットが異なるため、データ利用が進まない現状があります。ABEJAが取り組む医療特化型LLMは、こうした課題を解決するための新しいアプローチを提供するものです。

医療LLMの役割



医療LLMは、今までバラバラだった電子カルテのデータをつなぎ、標準化することが期待されています。これにより、医療機関間のデータの共有が円滑になり、患者情報のトラッキングが可能になります。特に、医療機関を超えたレジストリの構築は、日本の創薬活動にも大きな影響を与えるでしょう。高品質な医療データを利用して、国際競争力を高め、国内の医療産業を発展させることができます。

ABEJAの技術と行動計画



ABEJAは、MLOps(Machine Learning Operations)に関する豊富な経験を活かして、医療LLMの開発に取り組んでいます。具体的には、AIと人間の協調を図る「Human in the Loop」や、自律的な行動を計画・実行できる「Agent機能」を搭載し、不適切な出力をフィルタリングするシステムを実装しています。これにより、医療現場で求められる高い安全性を確保したモデルを構築することが目指されます。

コンソーシアムの力で推進



ABEJAは、さくらインターネットや関係各所と連携し、日本語版医療特化型LLMを開発するための環境を整えています。医療従事者とエンジニアが密にコミュニケーションをとりながら、水準の高い安全性を有するモデルの開発を進めます。

社会実装に向けた哲学



ABEJAは、「ゆたかな世界を、実装する」という経営理念のもと、AIによる社会貢献を重視しています。このプロジェクトは、医療分野でのAI活用を推進し、最高水準の医療サービスを提供するという意義のある取り組みです。このプログラムに参加することで、ABEJAは医療分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速し、地域社会における医療の質を向上させることを目指します。

今後の展望



ABEJAは、2025年度内に日本語版医療特化型LLMの開発を完了し、医療現場で実際に運用できるレベルのシステムを提供する予定です。これは、政府の電子カルテ統合推進策や、医療業界におけるデジタル化の流れと連携し、今後の医療イノベーションを生み出す基盤となるでしょう。最終的には、患者一人ひとりに対して最適な治療が提供できる医療環境の実現を目指しています。


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会社情報

会社名
株式会社ABEJA
住所
東京都港区三田一丁目1番14号 Bizflex麻布十番2階
電話番号

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