三菱重工サーマルシステムズ、エアコンで国際デザイン賞を受賞！

三菱重工サーマルシステムズが国際的デザイン賞を受賞

三菱重工サーマルシステムズ株式会社は、ビル用マルチエアコン「KXZ3」とその空調機用リモコン「RC-ES1」が、イタリアの「A’デザインアワード2025」でそれぞれプラチナアワードとゴールドアワードを受賞したと発表しました。これにより、同社の技術とデザインの融合が国際的に認められたことになります。

A’デザインアワードとは

イタリアで2008年に設立されたA’デザインアワードは、世界中のデザイン品質の向上を目的とする国際的な賞です。製品や建築、ファッションなどのさまざまなデザインが評価され、特に優れた作品には、全応募の上位1%に贈られるプラチナアワードが与えられます。KXZ3はこのプラチナを受賞し、RC-ES1は上位3%に与えられるゴールドアワードを受賞しました。

環境に配慮したエアコンKXZ3

KXZ3シリーズは、環境負荷を軽減するために、従来のR410A冷媒の約3分の1の地球温暖化係数を持つR32冷媒を使用しています。この新たな冷媒の採用と最新技術により、冷房期間のエネルギー消費効率が約18%向上しました。また、日本のデザイン会社であるアイディープラス社による青色オーナメントが施された新デザインが、見た目にも配慮しています。このエアコンは、設置面積を約28%削減できるコンパクトな設計を特徴としており、多様なインテリアに自然に溶け込みます。

さらに、KXZ3には新たな機能が搭載され、エネルギーの効果的な使用と快適さを両立しています。例えば、室温の低下を防ぐ「ホットガスバイパスデフロスト運転」や、「Variable Temperature Capacity Control＋」が新たに実装されています。これらの機能は、より快適で省エネな空調環境を提供するための工夫が凝らされています。

リモコンRC-ES1の洗練されたデザイン

空調機用リモコン「RC-ES1」は、店舗、オフィス、ホテル向けに特化した製品です。イタリアのテンサ・インダストリアル・デザイン社が手掛けたこのリモコンは、黒を基調としたフラットなデザインで、86mm×86mm×17mmのコンパクトサイズは、あらゆるインテリアと調和します。また、直感的に操作できる静電容量式のタッチキーを備え、画面には分かりやすいピクトグラムが表示されます。

Bluetooth対応により、スマートフォンから操作や設定が可能で、専用アプリを通じて状況を把握することができます。アプリでは一般ユーザーや管理者、サービス用のモードが用意されており、それぞれ最適な操作ができるように設計されています。また、Bluetooth接続範囲内であれば、最大20台のリモコンに設定データを自動送信でき、業務の効率化にも繋がります。

今後の展望

三菱重工サーマルシステムズは、これらの受賞を受け、今後も顧客のニーズに応じた技術開発を進めて行く姿勢を示しています。環境問題への対応や、快適な空間作りに貢献する冷暖房ソリューションの提供に力を入れていくとしています。デザイン性と機能性を兼ね備えた製品が今後も登場し、私たちの生活をより良いものにしてくれることが期待されます。