未来の介護を見つめる展示『2030年から問う介護』が開始
東京都品川区にあるSOMPOケア株式会社が運営するFuture Care Lab in Japan(FCL)が、「2030年から問う介護」というテーマのもと、未来の介護に関する模型を展示します。この展示は、介護における新しいテクノロジーの導入について参加者と共に考える貴重な場を提供します。
1. 背景と目的
近年、介護業界ではICTやロボット技術を駆使し、業務の効率化や介護の質向上が進められています。FCLは2019年に設立されて以来、介護テクノロジーの開発と導入の実績のあるリビングラボとして機能してきました。このラボでは、介護現場でのニーズに基づいたテクノロジーの共創を促進し、各種の技術的課題の解決を図っています。
FCLが重視するのは、単に「どのテクノロジーを導入するか」ではなく、「なぜそれを行うのか」という点です。2030年という視点を持つことで、今後の介護現場の理想を具体化し、より良い介護サービスの提供に役立てることを目指しています。
2. 『2030年から問う介護』の内容について
展示内容は4つのテーマに分かれており、各テーマごとに共同開発パートナーと共に模型が作成され、FCL内で展示されます。展示期間は2024年9月2日から始まり、介護事業者を対象にした見学を受け付けています。以下は、展示される4つの模型の概要です:
① 「ひろがる、介護施設の可能性」
開かれた介護施設という視点から、国立大学法人東北大学やプラナス株式会社と共同で開発した模型です。介護施設の新しい形を探求します。
② 「快適な暮らしを考える」
居室の役割を変えていくコンセプトに基づいた模型で、居住空間はただ寝るための場所だけではなく、趣味や交流の場としての可能性を示します。これはパラマウントベッド株式会社との共同開発によるものです。
③ 「職員が記録しない介護記録」
業務の負担を減らし、意義のある記録ができる介護環境を模索しています。株式会社ブライト・ヴィーと共同で設計されたこの模型は、記録にかかる時間の効率化を目指しています。
④ 「働き手はどんな職場を選ぶか?」
職場環境を整え、負担を軽減しながら働ける職場について考える模型で、社会福祉法人若竹大寿会との共同開発によるものです。これは介護職の魅力と働きやすい環境の提供を将来的にインプリメントします。
3. 展示情報と今後について
FCLへの見学は事前予約が必要で、介護事業者の経営層および現場職員の3人以上の訪問が推奨されています。詳細な申込みは公式サイトから行えます。
展示情報
- - 開催期間: 2024年9月2日(月)~未定
- - 場所: Future Care Lab in Japan(東京都品川区東品川4-13-14グラスキューブ品川10階)
- - 費用: 無料(要事前予約)
FCLは今後も、介護を受ける人々、介護をする人々の生活を豊かに、また持続可能な介護サービス体系を築いていくためのテクノロジーを生み出し続ける活動を展開していきます。新たな介護の在り方を模索するこの展示は、参加するすべての人にとって価値のある経験となるでしょう。
参考リンク