日本とサウジアラビアのETF連携
2023年、アセットマネジメントOne株式会社は、サウジアラビアのETF運用大手であるAlbilad Capital(以下「ABIC」)およびAsset Management One International Ltd.(以下「AMOI」)との間で重要な覚書を締結しました。この協定は、サウジアラビア市場に上場する日本株式に投資する上場投資信託(ETF)を共同で組成、運用するためのもので、両国の投資家に新たな機会を提供することを目指しています。
サウジアラビアETFの目的と運用
本件ETF、通称「本件サウジアラビアETF」は、日本株に特化した上場投資信託であり、サウジアラビアの投資家が日本市場にアクセスできる仕組みを構築することを目指します。具体的には、ABICが運用会社として機能し、その商品「本件シャリア日本株ETF」を通して、日本の株式市場にシャリア規律に従った投資が可能になります。これは、サウジアラビア市場において日本株に対する新たな投資の形を提供するものです。
アセットマネジメントOneは、同ETFの設定および運用を担当し、両社は2026年末までにこのETFをサウジアラビア証券取引所に上場させる意向を示しています。
未来への展望
さらに両社は、本提携を基に協力の範囲を広げ、多様な投資商品の開発を進めていく計画です。これにより、投資家に対して新たな付加価値のあるソリューションを提供していく考えです。本件は、他市場へのアプローチとして、日本の投資家にもサウジアラビア市場への投資機会を提供する取り組みを強化するものであり、グローバルな経済連携の一環として大きな意義を持っています。
アセットマネジメントOneは、2024年に東京証券取引所においてサウジアラビア株価指数連動型ETFの設定・運用を開始しており、日本の投資家にもサウジアラビア株への投資機会を提供しています。
持続可能な経済関係
この新たなETFの導入は、両国間の経済交流のさらなる深化を促すものと考えられます。アセットマネジメントOneやABIC、AMOIの3社は、互いに連携を深め、国際的な資産運用の礎と成り得ることを目指しています。この覚書が、両国の経済発展に寄与すると共に、投資家に対する新たな価値提供の機会を生み出すことを期待されているのです。
投資の透明性とリスク
ただし、投資信託は預金や保険契約ではなく、元本保証や利回り保証はありません。また、投資リスクも存在するため、投資を行う際には注意が必要です。本提携によるETFの開発が成功した場合でも、投資家はそのリスクを理解し、慎重に判断する必要があります。
アセットマネジメントOneとは、2016年に設立された大手資産運用会社であり、その運用資産残高は約72兆円に達しています。今後も「投資の力で未来をはぐくむ」という理念のもと、様々な運用ニーズに応えるべく、最高水準のソリューションを提供し続けることを目指しています。公式ウェブサイトでは、最新の情報を閲覧できるため、ぜひ訪れてみてください。