新プロジェクトスタート!
認定NPO法人3keysが2023年4月に始めた新しいプロジェクトは、10代の子どもたちの多様な居場所を提供することを目的としています。従来、家庭や学校での居場所を失った若者たちが、心の安心を持てる場所を見つけることは容易ではありません。このプロジェクトは、そんな子どもたちのための新たなステップです。
ユースセンターの役割
3keysは2021年から「ユースセンター」を運営し、困窮している中高生が抱える問題に直接アプローチしてきました。このセンターでは、子どもたちが安心して過ごせる非交流型・非プログラム型の環境を整備。そのため、彼らは人との交流を求めることもなく、自身のペースでのびのびと過ごすことができます。
ユースセンターでは、虐待やいじめ、不登校といった理由で居場所がない子どもたちが、必要に応じて食事や洗濯、シャワーなどの生活面での支援を受けることも可能です。このような「準シェルター型」のサービスを提供することで、子どもたちが一時的にでも心の拠り所を持つことができるのです。
プロジェクトの具体的な取り組み
プロジェクトのスタートにあたり、以下の3つの活動が進められます:
活動1)実態調査の実施
中高生を対象としたアンケートを通じて、特に「居場所がない」という困窮状態の原因や、その影響を掘り下げていきます。これにより、居場所の必要性を具体的に理解することが目指されます。
活動2)政策提言の検討
調査結果をもとに、どのようにして「準シェルター型の居場所」が子どもたちや地域社会の問題を解決できるかを分析します。この内容から、こども家庭庁への政策提言としてまとめることが重要なステップになります。
活動3)啓発活動
プロジェクトを通じて明らかになった課題や成功事例を共有し、世間に広く周知します。家庭だけでなく、公共の場でのサポートが必要だと訴え、思春期世代への支援を強化することを目指します。
プロジェクトの意義
この新しいプロジェクトは、単に居場所を提供するだけでなく、思春期に特化した子どもたちの居場所の必要性を社会全体に認識させる重要な取り組みです。3keysは、居場所創出の重要性を広めるとともに、さまざまなニーズに応じた支援の整備を進めていきます。
今後の展望
プロジェクトはまだ始まったばかりですが、取材や報道に協力いただけることにより、一層の支援が可能になります。定期的なミーティングを通じて、プロジェクトの進捗や取り組み内容について発信していくことを期待しています。
3keysについて
認定NPO法人3keysは、児童養護施設で暮らす子どもたちや、虐待や家庭環境から孤立した子どもたちへ支援を行っています。すべての子どもたちが社会から孤立することなく、安心して生活できることをビジョンに、2011年から活動を続けています。これからも、多くの子どもたちにとっての居場所を増やしていくために全力を尽くしていきます。