宮城県南三陸町、全国初のネイチャーポジティブ認証を受賞
この度、公益財団法人日本自然保護協会(NACS-J)が宮城県南三陸町に対し、全国初のネイチャーポジティブ自治体認証を授与しました。南三陸町は「ひと 森 里 海 いのちめぐるまち 南三陸」というビジョンのもと、人と自然の共生を目指して持続可能なまちづくりに取り組んできました。この認証は、地域の自然環境を活用し、持続可能な社会の実現に寄与する市町村を認証するものです。
南三陸町は、2025年10月4日にネイチャーポジティブ宣言をする計画があり、官民連携でさまざまな取り組みを実施しています。具体的には、ASC認証やFSC認証の推進、ラムサール条約に基づいた湿地の保全などが挙げられます。
今回、大手企業や専門家が参加した審査会の結果、南三陸町の取り組みは特に2つの面で高く評価されました。
1.
海草藻場や干潟の再生プロジェクト:志津川湾の生物多様性保全に関して、町立の自然環境活用センターが中心となって前向きな施策を実施している点が評価されました。志津川湾はラムサール条約登録湿地でもあり、国内でも先進的な取り組みが行われています。
2.
地域の協力による持続可能な取り組み:「いのちめぐるまち」という合言葉のもと、町民や役場、企業、NGOが協力し、一貫した復興活動を続けている事が評価されました。
これにより、震災復興の文脈の中で挙げられる生物多様性の保全活動が、さらに推進されています。
また、南三陸町で進められているイヌワシの野生復帰プロジェクトや、学校やエコクラブとの連携による南三陸エコカレッジ事業、さらには脱炭素とネイチャーポジティブの両立を目指す取り組みなども認証に貢献しました。これらの活動が一定の基準を満たし、今回の認証に至りました。
授与式は2026年4月6日(月)15:00から南三陸町役場で行われ、くつろぎのひとときをもたらすイベントになることが期待されています。この式典では、南三陸町長と日本自然保護協会理事長の挨拶や、授与証書が手渡されるなどの行事が行われます。
NACS-Jは、地域の自然を生かした地域づくりを推進するため、1951年から活動している日本の環境NGOです。これまでに、尾瀬や屋久島、白神山地などで自然保護の取り組みを進めてきました。自然と人が共生できる社会を目指し、現在も全国各地でさまざまな活動を行っています。
南三陸町のネイチャーポジティブ自治体認証は、地域の自然環境への敬意と持続可能な社会を実現する重要なステップです。これを機に、他の自治体も地域の持続可能性に向けた新たな取り組みを促進し、環境保護の意識が高まることが期待されます。