新たなICOフレームワーク『RICO』の登場
日本でICO支援の実績を積んできたチームが、'RICO'という名の汎用的なICOフレームワークを発表しました。最近公開されたアルファ版のソースコードによって、プロジェクトオーナーは先進的なトークン設計や資金調達手法を取り入れやすくなります。
RICOフレームワークとは
RICOは、プロジェクト開発者が自らのプロジェクトに素早く特定のICO手法を実装できるように設計されています。具体的には、Golemプロジェクトで採用されたTokenロック手法や、Gnosisによるダッチオークション形式のICOなど、多彩な機能を持っています。これにより、プロジェクトオーナーはトークン配布を考える時間を削減し、価値のあるプロダクトを構築する本質的な作業に集中できるのです。
従来のICOの問題点
これまでのICO方法は、トークン生成や資金の管理を発行者に依存しており、運営側による不正利用や利己的な行動が起こりやすい状況を生み出していました。例えば、トークンが取引所に上場した際、責任者が大量に売り抜けることで、トークンの価格が急落するリスクも存在します。また、大規模なトークン保有者が市場での売却圧力を生み出し、トークン価格に悪影響を及ぼすことも問題視されていました。
RICOによる解決策
RICOでは、これらの問題に対処するため、プロジェクトオーナーがトークンの公開買い付けを行う仕組みを取り入れています。このメカニズムにより、特定の個人やグループが初期トークンを独占することを防ぎ、トークン価格の低下リスクを軽減します。同時に、段階的なトークン生成ラウンドを実施することで、初期の保有量を抑えつつ、長期的なモチベーションを維持できる体制を構築します。
このトークン生成プログラムは、全てEthereumのブロックチェーン上で動作するスマートコントラクトによって制御されます。これにより、トークンの生成イベントが厳格に管理され、公平性と透明性が向上する結果も期待されます。
ICOの概要
ICO(Initial Coin Offering)は、プロジェクトが資金を集めるためにトークンを発行する新しい資金調達モデルですが、詐欺的なプロジェクトも少なくないことから、支援者を守る観点からも課題が多く存在します。RICOはこうした課題解決を目指し、ICOをより安全なものにするための重要なステップとなるでしょう。
分散技術総合研究所(DRI)について
分散技術総合研究所(Decentralizedtech Research Institute)は、東京を拠点とし、Ethereum技術の研究・開発を行う組織です。ICOの先駆者的存在である代表理事の千賀氏は、これまでの経験を活かしながら、分散技術やEthereumに関連したさまざまな開発に取り組んでいます。公式ウェブサイトでは、さらなる詳細や最新情報が提供されています。
DRI公式Webサイト
サンタルヌーICOの詳細
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