Torqueとurumeiwashiが語る名曲『アトムの子』の再構築の秘密

日本の音楽シーンで注目されるプロジェクト『Newtro』が公開した新たな楽曲『アトムの子』は、ボカロP・Torqueと歌い手・urumeiwashiによって再構築されました。この楽曲は、1970年代から続くアニメ「鉄腕アトム」のテーマをもとにした名曲ですが、彼らがどのようにその魅力を現代へと蘇らせたのか、インタビューを通じて探ってみました。

Torqueによる創作の旅

「アトムの子」を選んだ理由

Torqueは『アトムの子』を選んだとき、特別な思いがあったと語ります。「幼少期に大好きだった映画の挿入歌で、懐かしい思い出が詰まった曲です。この曲をカバーする機会を聞いた時、ぜひとも思い出を形にしたいと思いました。」その懐かしさが、彼を音楽制作に駆り立てたのです。

urumeiwashiに求めたもの

次に、Torqueがurumeiwashiをボーカルに選んだ理由を聞くと、「女性ボーカルのニュアンスを加えたいと考えました」とのこと。一度挨拶を交わしたことがあり、その後彼女が歌う姿を思い浮かべると面白い作品になると感じたというのです。

アレンジへのこだわり

アレンジに対するこだわりも語られました。「原曲の風味を残しながら、夏の海の爽やかさを感じてもらいたいと思って、トロピカルハウスのスタイルでアレンジしました。」また、パーカッションのパートはシンセサイザーを使って表現したとのことで、聴き比べて楽しむ楽しさを強調しました。

urumeiwashiの視点

『アトムの子』との出会い

urumeiwashiは、このプロジェクトに参加できたことに喜びを表しました。「ニュートロというトレンドをテーマにした楽曲制作を行うことができるのが本当に嬉しいです。我々の作品がしっかり伝わるように頑張りたいです。」彼女にとっても、過去の名曲を再解釈することには大きな魅力があったようです。

オリジナル曲との違い

urumeiwashiは、原曲を初めて聴いたときに「90年代初頭の曲とは思えないオシャレさ」を感じたと語ります。Torqueのアレンジによって「幻想的な音使いに驚き、原曲へのリスペクトが随所にあることで懐かしさや楽しさを感じました。」

声に込めた想い

最後に、ボーカルとして工夫した点を尋ねると、「Torqueの未来的な音に合わせ、色を付けすぎずにシンプルに表現しようと心掛けました。」さらに、「歌うことで少年の清々しい強さを感じてもらえたら嬉しいです」と語ります。

音楽のルーツと未来への展望

Torqueは自分の音楽的ルーツについても触れました。「子供の頃から音楽が近くにあり、常に創作を楽しんでいました。それが今、音楽制作という形で表現できていることが嬉しいです。」

一方で、urumeiwashiは幼少期からピアノやダンスに親しみ、自然と歌うことへの憧れを抱いたと語ります。「声は唯一無二の音なので、そこを生かして自身を表現したいと思うようになりました。」

『Newtro』は過去の名曲を新しい形で再構築するプロジェクトであり、彼らの挑戦もその理念に基づいたものでしょう。今回の『アトムの子』はその一環として、今後の展開が非常に楽しみな作品です。