全国書店員が挑む！初代チャンピオンを決定するBook Fair Championship 2024

令和の時代において本を取り巻く環境は厳しく、書店の数は減少し、業界全体の売上も厳しい状況が続いている中、書店員の健闘が期待される新たな挑戦が始まります。その名も「Book Fair Championship（BFC）」です。このイベントは、全国の書店員が日本で一番面白い書店フェアの企画を競い合い、初代チャンピオンを決定するものです。2024年11月1日（金）からスタートし、多くの書店と出版社が協力を行い、企画の魅力を広める横断プロジェクトとなっています。

BFCの目的と背景

BFCが創設される背景には、昨今の書店業界が抱える課題があります。書店数の減少や読書離れの進行など、メディアでも頻繁に取り上げられている現状に対し、書店の元気を取り戻すため、書店員のアイデアを活かしていこうという意義が込められています。本イベントは書店員が自らの魅力を発信し、フェア企画を通して来店者を増やすことを目的としています。

参加要項と審査基準

参加資格は日本国内の書店で勤務する書店員や書店主で、応募されるフェア企画は、過去3年間の実施実績が求められます。評価基準としては以下の3つが設定されています：発想・アイデア、提案性、芸術性。初代チャンピオンには30万円の賞金とともにチャンピオンベルトが贈呈されます。

審判員紹介

イベントに参加するための企画は、著名な審判員によって選考されます。小説家の滝口悠生氏、文芸評論家の三宅香帆氏、そして書店主の久禮亮太氏が、独自の視点で審査を行います。彼らはそれぞれ、作品や書店業界においても高い評価を受けています。彼らの審査によって選ばれた企画は、BFC公式サイトに掲載され、多くの人々に閲覧されることになります。

スペシャルプレゼンターと贈呈式

2025年2月下旬にはスペシャルプレゼンターを招いて初代チャンピオンへのチャンピオンベルト贈呈式を行う予定です。この瞬間は、書店員たちの努力が実を結ぶ大切なイベントとなるでしょう。

書店員のメッセージ

BFC実行委員長の北田博充氏は、書店員の重要性と企画の魅力を強調しています。「書店を元気にするためには、書店員を元気にしなければならない」との思いから、書店員の創造性を引き出し、魅力的なフェアを生み出す機会を提供することを目指しています。これにより、書店への来店者を増やし、多くの人に書店の魅力を伝えることができるのではないでしょうか。