川西市制70周年記念「川西おもろ能」を開催
兵庫県川西市が市制70周年を迎えるにあたり、特別な伝統行事「川西おもろ能」が開催されます。この催しは、これまで地元で支えられてきた能楽文化を再現し、同市の伝統を未来へ繋ぐものです。新たに誕生した実行委員会が主体となり、旧来の開催形態から一新された形で行われます。
幽玄の美、薪能の魅力
開催日程は令和6年の10月5日(土)、午後6時から8時までの予定で、場所はけやき坂中央公園内の石舞台「おもろ座」で行われます。この石舞台は、著名な彫刻家である流政之によって制作され、能楽の舞台としての雰囲気を一層引き立てています。能楽の中でも神聖視される「神楽式」と、清和源氏にゆかりのある「土蜘」という演目が上演される予定です。これらの演目は、地域の歴史や文化に根ざしたものであり、観客に深い感動を与えることでしょう。
重要無形文化財保持者の登場
この特別な公演には、重要無形文化財に指定されている金春穂高さんが出演し、観客に幽玄で情緒豊かな能を披露します。彼の演技は、その独特な表現力と技巧により、多くの人々に深い印象を与えてきました。今回の公演は、彼にとっても重要な意味を持つものとなるでしょう。
地元コミュニティの誇りを取り戻す
「川西おもろ能」は、令和元年度を最後に一旦催しが中止されていました。地元コミュニティの高齢化や担い手の不足が主な理由でしたが、70周年の節目に再生することができました。この復活は、市民にとって再び地域の伝統文化を感じる貴重な機会となります。また、今年度のイベントでは、スムーズな運営を支えるために5~10名のボランティアも募集します。
観覧者の参加方法
観覧者募集は8月1日から8月31日まで行われ、定員は500名。応募が多い場合は川西市民を優先する抽選制となります。料金は一般が2,000円、小中高生及び障がいのある人は1,000円です。さらに、ふるさと納税の返礼品にもこのイベントが掲載される予定です。
このように、川西おもろ能は川西市の歴史と文化を象徴する重要なイベントです。地域の皆様には、家族や友人と共に、この素晴らしい伝統を感じに足を運んでいただきたいと思います。ぜひ、幽玄の世界へと足を踏み入れ、その魅力に触れてみてください。