新たな教育旅行の試み
山形県米沢市で、やまがたアルカディア観光局と探究学舎が共催提供する「探究スペシャル戦国英雄編」が開催されます。これは、歴史教育をテーマにした2泊3日の特別授業で、子どもたちに歴史を身近に感じてもらうことを目的とした新しい試みです。
教育を深化させる新たなアプローチ
これまで、やまがたアルカディア観光局は様々な観光イベントや地域プロモーションに取り組んできました。例えば、地域の酒蔵とアーティストのコラボや、女性たちが地域を訪れて交流するイベントの開催など、多くの地域の魅力を発信してきました。しかし、教育に特化したプランは今回が初めての試みです。
探究学舎は、子どもたちの探究心を刺激することを目的とした教育機関で、様々な分野での学びを提供しています。2021年にスタートした「地理ミステリー編」では、学びを深めながらミステリーを楽しむ新しいアプローチを展開し、多くの子供たちの心に強い印象を残しました。今回はその流れを受け、戦国時代の英雄たちをテーマにした授業が行われます。
「戦国英雄編」とは?
プランでは、子どもたちが戦国時代の英雄たちの生きざまを探る内容が展開されます。具体的には、武田信玄、上杉謙信、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、伊達政宗、真田幸村、石田三成の8人の武将たちの歴史を通して、その背景や文化を深く学びます。この授業では、歴史を学ぶだけではなく、子どもたちが「もし自分があの時代にいたらどう行動するだろうか」と自身の身に置き換えて考える機会も提供されるのです。
授業は班に分かれて行われ、参加者同士でポイントを競い合いながらアクティビティも実施します。割り箸を使って城を作る工作や、兜や甲冑を作成するアクティビティを通じて、歴史理解を深めつつ手を動かして学ぶことで、より記憶に残る学びを実現します。この授業は毎回満員御礼となる人気企画で、実際に参加した子どもたちは歴史に対する関心をさらに高めることが期待されています。
体験を通して感じる歴史の深さ
最終日は、山形県米沢市の歴史ある名所を訪問し、歴史を専門とする講師とともに実際の史跡を巡る予定です。上杉謙信の墓がある上杉神社や、伝国の杜、宮坂考古館などを訪れることで、歴史上の出来事や人物たちを身近に感じることができる貴重な時間となるでしょう。教科書だけでは得られない情報や、地域の文化を直接体感する機会として、多くの子どもたちにとって忘れられない体験となります。
地域と教育の共創
このプログラムは、地域の持つ歴史や文化を教育資産として活用し、子どもたちに未来に向けた深い学びを提供することを目指しています。やまがたアルカディア観光局は、これらの取り組みを通じて地方創生を進め、新しいエデュケーションツーリズムを確立していく意向を示しています。地域に根ざした教育が子どもたちの未来にどのように影響を与えるのか、今後の展開がますます楽しみです。
プログラム概要
- - タイトル:「探究スペシャル戦国英雄編 in 米沢」
- - 開催日: 10月8日(土)〜10日(月・祝)
- - 場所: 上杉神社臨泉閣・稽照殿・伝国の杜・宮坂考古館
- - 対象者: 小中学生
- - 宿泊: 各自で手配
- - 定員: 40名(保護者1名可)
- - お申し込み開始日: 9月1日(木) 20時より
- - 詳細・お申し込み: 公式サイト
- - お問い合わせ: やまがたアルカディア観光局(0238-88-1831)