自動化プロフェッショナルの実態調査とその意義
UiPath株式会社が発表した「自動化プロフェッショナル実態調査レポート」は、エンタープライズ自動化やAIソフトウェアの現状を浮き彫りにしています。この調査は2020年から開始され、五年目を迎え、回答者の51%が日本を含むアジア太平洋地域から集まっています。
世界各地の自動化専門家や研究者1,909人を対象に行われたこの調査の結果、非常に興味深いデータが得られました。なんと90%の回答者がAIを利用中、または今後1年以内に利用を予定しています。これは2024年が自動化とAIの融合が進む年であることを示唆しています。
自動化とAIの活用状況
調査によると、AIをワークフローに取り入れる最大の理由は生産性の向上であり、66%の回答者がこの点を挙げています。自動化の専門家たちは、コードの記述(67%)、文書作成(57%)、テスト実行(47%)など、多様な分野でAIを活用しています。
組織レベルでは、自動化チームが成長していると感じる回答者が多数を占めており、61%が過去1年間に自社がソフトウェア自動化に携わる人員を増加させたと回答。さらに81%が、来年は新たに自動化の専門家を採用すると思われるとしています。
この市場の成長にともない、自動化ツールを最大限に活かすためのトレーニングが求められています。ここから、プロフェッショナルのスキル向上が求められる時代となるでしょう。
未来への期待
また、調査結果からは自動化プロフェッショナルが今後のキャリアに満足していることが浮き彫りになっています。70%の回答者が今後5年間この業界に残ることを考え、86%は現在の職場が将来のキャリアアップに貢献すると信じています。
さらには、84%以上がソフトウェアオートメーション分野の成長を信頼し、80%が来年にはその重要性が増していくと見込んでいます。自動化の企業内導入も成熟期に差し掛かり、今年の結果では前年の47%から60%へと増加しました。
AIとの融合
AIの導入も顕著で、回答者の81%が週に数回は自動化プロジェクトでAI製品を使用していると回答。従業員はAIツールの利用促進に取り組んでおり、自動化にAIを組み込むことが難しいと感じる人は19%に留まります。
コメントと今後の展望
UiPath株式会社のプロダクトマーケティング部部長、夏目健氏はこの調査について「自動化プロフェッショナルは、AIや生成AIの導入により、より進化している。また、今後この流れはますます顕著になるだろう」とコメントしています。自動化とAIの組み合わせは、ビジネスの変革を促し、組織全体の生産性向上に寄与するものと期待されています。
調査の詳細は、公式ページで確認できます。自動化とAIに関する知見を深めたい方は必見です。さらに、UiPath コミュニティでは、実態に迫るパネルトークセッションも行われますので、参加を考えてみてはいかがでしょうか。