200年の茅葺民家を未来へ残す挑戦
京都府南丹市で、ニシオサプライズ株式会社が進めるプロジェクトが注目を集めています。代表取締役の西尾晴夫氏が手がけるこの取り組みは、廃棄予定の200年茅葺民家を保存するためのクラウドファンディングです。プロジェクトは2025年6月25日から7月25日までの期間に、クラウドファンディングサイト「READYFOR」にて実施されます。
西尾晴夫の情熱とビジョン
西尾氏は、茅葺職人として30年以上の経験を持ち、Instagramでは10万人以上のフォロワーを有する「japanesethatchingguy」。彼は、福井県おおい町にあるこの歴史ある茅葺民家を守るために行動を起こしました。当初、この民家は地域の歴史を保存する目的で民俗資料館として利用されていましたが、町議会により廃棄が決定されてしまいました。
「壊されるよりも、丁寧に解体して未来に残したい」という決意のもと、西尾氏は町と交渉し、解体許可を取得することに成功。解体作業は手間がかかるもその分価値があるため、クラウドファンディングによる支援を募ることにしたのです。
旅と文化保存を結ぶユニークなリターン
このクラウドファンディングでは、単なる寄付ではなく、「旅」と「文化保存」をテーマにしたユニークなリターンが用意されています。利用者には、宿泊券や来年に使える宿泊券、西尾氏の著書『私は、なぜ茅葺職人になったのか』のサイン入り本、オリジナル手ぬぐいや法被、さらには茅葺き体験クーポンなど、多彩な特典が待っています。
美山FUTON & Breakfastの魅力
ニシオサプライズ株式会社の運営する宿泊施設「美山FUTON & Breakfast」は、維持難度が高まった茅葺民家を引き取り、一日一組限定の宿泊が楽しめます。この宿泊体験は、どこか特別な空間でのオーナー気分を味わえる貴重な機会。プライベートな利用からビジネスチームの集まりまで、幅広い用途で利用されています。
さらに2024年からは「出張シェフサービス」を開始し、高評価を得ています。新しく増設される2棟は2025年にオープン予定で、全6棟体制に拡充。宿泊した方からは「この宿に泊まると、時計が止まるような感覚がある」という声も寄せられています。
まとめ
クラウドファンディングは、日本国内向けに2025年6月25日から開始し、600万円を目指します。このプロジェクトは、日本の伝統建築の魅力を守るうえで、ファンや地域のサポーターと共に未来に繋げるための重要な取り組みです。詳細は
READYFORのプロジェクトページをご覧ください。
プロジェクト概要
- - 実施期間:2025年6月25日(水)~7月25日(金)
- - 目標金額:1,100万円
ニシオサプライズ株式会社について
所在地:京都府南丹市美山町島英サ29
代表:西尾晴夫
Web:
公式サイト
Instagram:
japanesethatchingguy