新たなストレス改善技術の実証実験
2025年2月20日から3月12日まで、キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)とブリヂストンの社内ベンチャー、ソフトロボティクスベンチャーズは共同で実施された実証実験が注目されています。本実験では、キヤノンITSが独自に開発したストレス解析技術を用いて、ブリヂストンの新たな柔らかいロボット「umaru」がどのようにストレスを改善するかを検証しました。
実証実験の背景と目的
キヤノンITSのストレス解析技術は、PCやスマートフォンのカメラを使用して顔を撮影することで、ストレスの状態を推定できるという画期的なものです。この技術を活用し、ストレス解析ツールを試作、その技術検証を行うことが本実証実験の目的です。
実施内容と方法
実験に参加した方々は、「umaru」を体験する前と後でのストレス指標を計測し、その変化を比較しました。さらに、参加者にはアンケートも実施し、実際のストレスの自覚とストレス解析技術による数値との一致度も検証しました。実施場所は、キヤノンITSの天王洲事業所内のカフェテリアスペースで行われ、参加者はリラックスした環境での体験を楽しむことができました。
結果の考察
実証実験では、参加者の約70%でストレス指標の減少が認められました。その後の統計処理により、「umaru」体験前後で有意差が確認され、特に「心のリフレッシュをとても感じた」と回答した参加者は、より高いストレス改善値を示しました。この結果は、ストレス指標を用いてストレス改善の効果を数値化できる可能性を示唆しています。
今後の展望
両社は今後、今回得られた知見を基にさらなる製品開発を進め、協力関係を維持していく計画です。キヤノンITSでは、ストレス解析技術を活用した取り組みを推進しており、この分野での活用検討や希望がある方は、お問い合わせフォームを利用して連絡を取ることができます。
ストレス解析技術と「umaru」について
このストレス解析技術の詳細は、キヤノンITSのテクニカルレポートにて解説されており、関心のある方はぜひチェックしてみてください。また、ロボット「umaru」は、ゴム人工筋肉を用いた柔らかい構造を持ち、利用者の身体を優しく包み込むことで「安らぎ」の体験を提供します。このような体験は、緊張の多い現代社会で生活する人々にとって、一時的な心のケアにつながる重要な役割を果たします。
お問い合わせ情報
一般の方々からのお問い合わせは、キヤノンITSの公式ウェブサイトにある問い合わせフォームを通じて行えます。特に「ニュースリリースに関する、報道関係者の方からのお問い合わせ」を選択してください。より詳細な情報が必要な方は、キヤノンITSの研究開発関連ページも参考にしてください。
ストレス改善に向けた一歩が、「umaru」の実証実験を通じて確実に踏み出されています。今後の発展に期待が高まります。