AIロボット導入実証
2025-01-14 12:49:19

山梨県で始まる収量予測をめぐるAIロボット農業の実証実験

山梨県で進むAI農業の実証実験



AI技術とロボットを活用した農業の新たな試みが、山梨県北杜市で始まりました。AGRIST株式会社は、商業農業を展開するNXアグリグロウと協力し、「TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業」において、農作物の収量予測に関する実証実験を実施しています。この実験は、環境センサーとカメラで収集したデータを基に、AIの力で収穫量を高精度で予測することが目的です。

収量予測のメカニズム



このプロジェクトでは、温度や湿度、日射量、CO2濃度といったセンシングデータと、農作物の画像を解析したデータをクラウドに集約し、それをAIが解析していきます。これにより、約2週間先の収穫量を正確に予測することで、農業における出荷計画の精度向上を図ります。

農産物の供給のバランスを取ることは、農業事業者にとって非常に重要な課題で、これによって物流の効率化やフードロスの削減といった社会的な問題の解決にも寄与できることを目指しています。

実証実験の背景



山梨県では、リニア中央新幹線の開業を機に、農業技術の向上や地域の活性化を図る「リニアやまなしビジョン」を策定。その一環として、AGRISTとNXアグリグロウが連携し、農業分野での革新を推進しています。NXアグリグロウは、主に葉物野菜を栽培しており、収穫量が出荷計画を下回る場合が多く、これを解決するために高度なAI技術の導入が必要とされていました。

AIによる予測の重要性



今回の実証実験で得られる収量予測データは、農業の効率化や生産性向上に必要不可欠です。従来の方法では、気候や環境の変化に対する適応が難しかったため、出荷計画の精度が低下していました。しかし、AGRISTのAI技術を導入することで、これまで以上に信頼性のあるデータを基にした計画が可能となります。

未来に向けた展望



AGRISTとNXアグリグロウは、この実証実験を契機に、全国各地の農家にも収量予測システムを展開する計画です。さらに、市場価格データと連携させて、農業経営を一層収益性の高いものにすることを目指しています。このプロジェクトは、単に農業の生産性向上を図るだけでなく、社会全体のフードロス削減にも貢献すると期待されています。

関連情報



  • - AGRIST株式会社
- AIを活用した農業の効率化に取り組むスタートアップ企業。全国各地での展開を進めており、持続可能な農業を実現することを目指しています。
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  • - NXアグリグロウ
- 山梨県北杜市において、省力化や生産性向上を目指している農業法人。ICTの導入を積極的に進めています。
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会社情報

会社名
AGRIST株式会社
住所
宮崎県児湯郡新富町富田東1丁目47番地1新富アグリバレー
電話番号

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