カンボジアが国連WP.29に参加しアジアの自動車基準認証が拡大
自動車基準認証の相互承認がアジア地域で拡大
カンボジアの新たな参加
2023年12月6日、国土交通省と自動車基準認証国際化研究センター(JASIC)は、アジア地域の自動車基準認証についての重要な情報を発表しました。これによりカンボジアが国連の自動車基準調和世界フォーラム(WP.29)に加盟し、アジアの自動車基準認証が新たな段階に入ることが確定しました。
フォーラムの開催
フィリピン・マニラで行われた「第15回アジア地域官民共同フォーラム」では、アジアの12カ国から政府関係者や産業界の代表者が集まり、自動車基準認証の相互承認の重要性について議論を深めました。この会合では、日本が主導的な役割を果たし、各国の取り組みを共有しました。
自動車の安全性と環境性能
国連の安全・環境基準に基づく認証が進むことで、アジア地域全体で安全性や環境性能の向上が期待されています。カンボジアの加盟は、これまで日本、韓国、マレーシア、タイ、パキスタン、フィリピン、ベトナムの7カ国に加え、8カ国目となります。自動車の一部部品や装置に関する基準が統一されることで、さらなる信頼性が確保されるようになりました。
各国の取り組み
フォーラムでは、日本が国際基準の策定や改正状況について報告し、また、自動車による交通事故や環境問題の現状についても明らかにしました。各国は、それぞれの取り組みを通じて、安全かつ環境に優しい自動車の普及を目指しています。
日本のサポート
また、国土交通省の車両基準・国際課の主管である猶野氏は、アジア地域の特性に配慮した国連基準の策定の重要性を強調しました。さらなるアジア圏の支援体制の強化が進む中で、日本は国連協定に基づいた自動車基準認証の推進に引き続き尽力していく方針です。
今後の展望
国土交通省は、自動車基準認証の相互承認を拡大させることで、自動車の安全性や環境性能の向上を図ることに力を入れます。アジア地域での自動車の基準認証が進むことで、地域全体の交通安全が向上し、また、環境問題に対する取り組みもより効果的に進められることでしょう。このような背景の中で、カンボジアの参加がもたらす意義は大きく、今後の展開に期待が寄せられています。