キッザニア東京で「アンコンシャス・バイアス ウィーク」開催
東京都江東区に位置する「キッザニア東京」では、2024年9月20日から26日までの一週間、「無意識の思い込み」をテーマにした特別なイベント「アンコンシャス・バイアス ウィーク」が行われました。このイベントは、こどもたちが未来を自由に考え、そして自分自身を見つめなおす機会を提供しています。企画・運営を手掛けるのはKCJ GROUP株式会社で、東京都生活文化スポーツ局と協力しています。
「アンコンシャス・バイアス」とは?
「アンコンシャス・バイアス」とは、日常生活において私たちが無意識に抱いている思い込みを指します。過去の経験や情報から形成され、無意識のうちに行動や判断に影響を与えます。このイベントは、子どもたちがこれらの無意識の思い込みを理解し、柔軟な未来を描く手助けを目的として開催されています。
この取り組みは、2023年11月にも実施され、好評を博しました。今回のイベントでは、ワークショップ、クイズラリー、アンケートを通じて、さらに多くの体験が用意されています。
チャレンジカード作りワークショップ
イベントの主な一環として、こどもたちは「チャレンジカード」を作るワークショップに参加しました。まず、イラストを見ながらアンコンシャス・バイアスについて学び、自らの経験に基づいた無意識の思い込みを探求します。その後、具体的な「チャレンジ宣言」を記入し、発表の場を設けることで、互いに夢を共有することができました。
こどもたちは一人一人の宣言を記したカードを受け取り、その内容はイベントの最後に会場内の壁に展示されました。ここには数多くの夢が描かれ、子どもたちの未来への希望が形となって表れました。
体験したこどもたちの感想
参加した子どもたちからは、日々の生活における人権意識の向上を感じたり、自分を表現することの大切さを学んだという声が寿り, いくつかの興味深いコメントが寄せられました。「性別や見た目による決めつけは良くないので、その人の好みを尊重したい」といった意見や、「口に出すことがなかった夢を宣言することで、友達の夢にも気づくことができた」という感想がありました。
アンケートに見る子どもたちの思い込み
イベント中には、いくつかのアンケートも実施されました。参加した3~15歳の子どもたちを対象にしたアンケートでは、日常における無意識の思い込みの例についての投票が行われました。「星は黄色、虹は七色」という無意識の思い込みが最も票を集め、その理由として「アニメや絵本で学んだ」といった意見が挙がりました。他にも「女の子はお菓子作りが好き、男の子は昆虫が好き」といった性別に関する固定概念にもコメントが寄せられました。
キッザニアの今後の取り組み
KCJ GROUPは、今後も「エデュケーション(学び)」と「エンターテインメント(楽しさ)」を融合した活動を続けていく方針です。「アンコンシャス・バイアス ウィーク」を通じて、こどもたちが社会課題について考え、自らの未来を自由に描くきっかけを提供すべく、さらなるイベントを企画していく予定です。今後の展開に期待が高まります。
イベントの詳細については、公式ウェブサイトをご覧ください:
キッザニア東京