リブマックスホテルが新たな決済方法を導入
リブマックスホテルは、Agoda、NTTデータ、ネットスターズ、三菱UFJニコス、Mastercardと共に、バーチャルカード決済(VCN)の導入を発表しました。2024年10月2日から、全国168店舗でこの新たな法人決済の導入が始まります。これは、事業者間の精算業務の効率化を目的としており、旅行者の予約情報に基づき、AgodaがVCNを発行し、その後ネットスターズによるストレートスループロセッシング(STP)を通じて決済が行われます。
この仕組みでは、リブマックスホテルは手動処理を排除し、直接的にバーチャルカード決済を行えるようになります。その結果、支払い業務や照合が簡素化されるほか、請求プロセスにおける人為的ミスを削減し、業務全般の効率化が促進されます。また、キャッシュフローの最適化により、未回収のリスクも減少し、生産性向上につながることが期待されています。
加えて、STPソリューションやVCNの活用により、不正利用やチャージバックのリスクも大幅に軽減されるため、安全な決済環境が実現します。リブマックスの取締役である田中玲は、「日本のホテル業界においてVCN決済を導入できることを大変喜ばしく思います」と述べています。
各企業の見解
Agodaの北アジア統括アソシエイト・バイスプレジデントである大尾嘉 宏人は、「この決済ソリューションを提供することで、ホテルがVCN決済を簡単に導入できるテクノロジーを提供し、宿泊施設の認知度を高め、予約の増加を促進します」と発表しました。NTTデータの西川新一朗も、「多くの加盟店へキャッシュレス決済ソリューションを提供してきたNTTデータとして、この取り組みを通じて宿泊事業者へのVCN決済の普及を進めていきます」と期待を寄せています。
ネットスターズの李剛CEOは、「当社のマルチキャッシュレス決済ソリューションがホテルの支払い業務に貢献できることを嬉しく思います。今後も多くのホテルチェーンと協力して、決済業務のDX化を推進していきます」とコメントしています。
三菱UFJニコスの角田典彦社長は、「この取り組みは法人客取引のキャッシュレス化を進める重要な一歩」とし、Mastercardの内山憲社長は「旅行業界における経理業務のDX推進に寄与する」との見解を示しました。
VCN決済の利点
Mastercardが提供するVCN決済は、グローバル化に伴う取引先の増加や流通経路の複雑化に対応したものであり、海外の旅行業界でも多くの導入が進んでいます。特に、旅行代理店とホテル間の決済を効率化する手段として注目されています。現在、世界中の200カ国以上のホテルでVCN決済が利用されています。
この新しい決済方式は、業界全体にとって革新の一環であり、今後の宿泊業界におけるスタンダードとなることが期待されます。