経済産業省の支援を受けるdotDのCFP Calculator
株式会社dotD(東京都港区)による「dotD CFP Calculator」が、経済産業省の実証・支援事業に採択されました。これは、令和7年度の「蓄電池等の製品の持続可能性向上に向けた基盤整備・実証事業」における一環として、さらに進化したアプリケーションの提供を目指すものです。
dotD CFP Calculatorの概要
このアプリケーションは、主に自動車業界を中心に、製品のカーボンフットプリント(CFP)を迅速かつ正確に算出することができるツールです。令和5年度の補助事業では、数十社のOEMやサプライヤーと共に実証試験を行い、2025年3月に一般社団法人自動車・蓄電池トレーサビリティ推進センターから正式な認証を取得しました。これにより、dotDはさらなる機能の洗練を図ることが可能になりました。
事業展開の計画
今回の採択に基づき、dotDは以下の主要な事業を計画しています:
- - CFP算定アプリの開発および実証: 既存のツールをベースに、新たな機能や改良点を加えたアプリケーションの開発を行います。
- - サービス展開・普及活動: ユーザ企業へのアプリ提供やフィードバック収集を通じて、さらなるサービスの向上を図ります。
これまでdotDは、蓄電池トレーサビリティの分野で、政府系団体や自動車業界団体、さらには海外の政府系団体と協力しながら、プロジェクトを推進してきました。その実績をもとに、最短で事業立ち上げが可能です。今回の新たな採択によって、業界全体での普及が進むことが期待されます。
dotD CFP Calculatorの機能
「dotD CFP Calculator」は、自動車バッテリーの製造、使用、廃棄、リサイクルに至るまでの全ライフサイクルにおけるCFPを算出します。これは、製品開発から販売後の環境影響までを網羅し、企業が自身の製品の持つ環境負荷を把握するための画期的なツールです。また、法制度への適合や業務プロセス改善のためのコンサルティングも行っています。
現在、dotDは実業務を見越したCFP算定業務の実証参加企業を募集中です。特に、欧州電池規則対応に必要なデータやプロセスを確立するための実証参加は、ビジネス成長にも寄与することでしょう。これにより、ユーザ企業は各自のサービスの価値を感じるだけでなく、フィードバックを通じてさらなるサービス改善に貢献できる機会を得られます。
目的と今後
最終的には、dotD CFP Calculatorを活用し、企業が持続可能なカーボンニュートラル経営を実現することが目指されています。これにより、全体としてのCO₂排出量を精確に算定し、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みが進展します。詳細については、公式ウェブサイトをご覧ください。
株式会社dotDの詳細