キヤノン、マルチアングル撮影を実現する新システムを発表
2023年、映像コンテンツの需要は急増しており、多様な映像表現が求められています。そこで、キヤノンは「Multi-Camera Orchestration」を2026年1月22日から提供開始すると発表しました。このシステムは、オペレーターがメインカメラを操作することで、複数のリモートカメラを連動させるものです。映像制作の現場において、よりクリエイティブな表現を求める声に応えました。
一体感のあるマルチアングル撮影の実現
これまでもリモートカメラを使用した自動追尾は行われていましたが、多くの場合、各カメラが独立して動くため、スイッチングの際に構図がズレることが課題でした。
「Multi-Camera Orchestration」では、俯瞰カメラの映像データを解析し、メインカメラの操作に合わせてサブカメラの切り替えを行います。このアプローチにより、映像間の一体感が生まれるため、視聴者にとってより魅力的で洗練された表現が可能になります。さらに、複数のカメラからの映像選択肢が増えることで、演出の幅も広がることが期待されています。
簡易操作でクリエイターの負荷を軽減
“Multi-Camera Orchestration”は、撮影状況に応じて柔軟な対応を可能にします。オペレーターは、複雑なカメラ操作を必要とせず、直感的に被写体や構図を指定することができます。
例えば、「一番右の人をウエストショットで撮る」と簡潔に指示するだけで、システムが自動的にカメラを調整してくれます。このプロセスでは、被写体の座標や人数、焦点距離、角度の設定など、従来必要だった煩雑な作業を排除し、クリエイターは創造性を発揮しやすくなります。
既存資産を活用した機能拡張
また、既存のカメラや配信システムにキヤノン製リモートカメラを加えることで、従来の資産を最大限に活用した撮影環境の構築が可能です。この機能拡張は、タリー情報を利用したスイッチングシステムとの高度な連携も実現します。これにより、映像制作の効率を上げ、さまざまなニーズに応じた魅力的なコンテンツを生み出すことが期待されます。
「Multi-Camera Orchestration」は、放送局はもちろん、企業の社内制作チームや映像クリエイターといった、多岐にわたる映像製作現場において、要望に応じた柔軟なソリューションを提供します。今後、映像業界の生産性を高める方法として注目されるでしょう。
※サービスの価格はシステムや契約期間により異なります。