ねり美・ふる文コラボ企画「もっと浮世絵で行こ!」の魅力
2026年の初春、練馬区立石神井公園ふるさと文化館にて、特別な浮世絵展が開催されます。「もっと浮世絵で行こ!」と題され、この展覧会は、練馬区立美術館(通称・ねり美)と石神井公園ふるさと文化館(ふる文)の初の共同企画です。両館がそれぞれの収蔵品を基に、幕末から明治にかけての江戸や東京の様子を浮世絵を通じて振り返ります。
展示の背景と意味
浮世絵は、江戸時代の日本の生活や娯楽、社会を色濃く映し出す芸術形式です。特に2025年に放送されるNHKの大河ドラマ「べらぼう」は、浮世絵の人気を再燃させた要因の一つです。この展覧会では、浮世絵の美しさとともに、当時人々がどのように生活し、どう楽しんでいたのかが垣間見ることができます。
収蔵作品の紹介
ふる文の収蔵品には、上石神井村の名士である栗原家から伝わった130点以上の浮世絵があります。多種多様な役者絵、美人画、風景画、そして戯画が含まれており、それぞれの作品を通じて江戸時代の人々の生活や価値観が感じられます。一方、ねり美では、「没後100年(小林清親展)」や「小林清親【増補】サプリメント」といった特別展を通じて、近代浮世絵の魅力を引き出しています。
展覧会の見どころ
本展では、両館から約70点の浮世絵が展示され、訪れる人々は幕末や明治の江戸・東京の暮らしを体感できます。特に注目したいテーマは以下の通りです:
- - 浮世絵に見る江戸・東京の暮らし:当時の人々の娯楽や事件がどのように描かれているか。
- - 美人画:憧れの女性たちの姿を通じて、当時の恋愛観や美意識を探ります。
- - 役者絵:歌舞伎役者にスポットを当て、当時の「推し」カルチャーを楽しむことができます。
- - 名所絵:近代化する東京を描いた作品群から、その魅力を再発見できます。
展示構成には、「怪異におののく」「流行を楽しむ、世相を嘆く」など多様なテーマが設けられており、来場者は浮世絵の奥深い世界に誘われます。
参考作品の紹介
渓斎英泉《江戸町一丁目和泉屋内泉寿しかのかのこ》
この作品は、江戸町一丁目に存在した和泉屋に所属する花魁の姿が描かれています。美人画としての魅力は言わずもがな、特にその豪華な衣装に目を奪われます。自然と調和した美しさは、当時の女性の魅力を象徴しています。
歌川国貞《見立福清松本幸四郎見立かしく岩井半四郎見立六三瀬川菊之丞》
この役者絵は、故人をしのぶために描かれたもので、故人たちがどのように舞台で演じたのかが想像されます。情緒あふれる感情が込められた作品です。
展覧会の開催情報
基本情報
- - 開催期間: 2026年1月25日(日)~3月8日(日)
- - 会場: 練馬区立石神井公園ふるさと文化館 2階企画展示室
- - 休館日: 月曜日(ただし2月23日は開館)
- - 開館時間: 9:00~18:00
- - 観覧料: 無料
イベント情報
さらに、展覧会に併せて講演会やワークショップ、ギャラリートークなどの関連イベントも開催されます。参加費が無料の講演会では、浮世絵の魅力を深く掘り下げる予定です。また、特別なワークショップでは、木版でうちわを作る体験もできます。
この展覧会は、浮世絵ファンだけでなく、幅広い人々に楽しんでもらえる内容となっています。ぜひ訪れて、日本の伝統文化に触れてみてください。詳細は練馬区立美術館の公式ウェブサイトをご確認ください。