日本の眼科近視治療技術、ベトナムでの新たな展開へ
2023年5月25日、日本のVisionLab株式会社がTomorrow Medical株式会社との提携を発表し、ベトナムにおける眼科近視治療技術の普及に向けた新たな一歩を踏み出しました。提携の初回の導入先であるハノイ市のホンゴック病院を含めた三者間の基本合意(MOU)が交わされ、今後、具体的な施策が進められる予定です。
提携の背景と概要
VisionLabは、東京都港区に本社を置く企業で、眼科の開業及び運営支援に特化しています。日本国内における数多くの成功事例を持ち、海外でも同様の支援を行っています。今回の提携において、VisionLabはベトナムの医療機関に対しICL(アイシーエル)技術とレーシックによる近視治療を導入する支援を行います。
一方、Tomorrow Medicalは、ベトナムの医療情勢に関する豊富な知識と現地ネットワークを活用し、高度な眼科治療を提供できる医療機関の選定を担当。これにより、日本とベトナムの医療機関をつなぐ架け橋となっています。
導入病院とその特徴
具体的には、ホンゴック病院が初の導入先となります。ホンゴック病院はハノイ市に位置し、1000床以上を有する大規模な総合病院であり、眼科だけでなく内科、外科、小児科、耳鼻科、産婦人科なども診療しています。 この病院は、VisionLabとTomorrow Medical、さらにはホンゴック病院の三者が締結したMOUによって、レーシックおよびICL技術導入に向けた協議を本格化させています。
研修プログラムの内容
今後、日本とベトナムでの研修プログラムも予定されています。具体的には、手術指導、診察指導、検査指導、カウンセリング指導、現地医師への手技指導など、包括的なプログラムが用意されています。これにより、現地医師の技術向上を図り、質の高い医療を提供することが期待されています。
ベトナムにおける医療状況
ベトナムは2022年において約9946万人の人口を有し、経済成長が著しい国です。しかしながら、医療システムは過渡期にあり、医療機関ごとの品質が安定せず、国民の信頼も厚くありません。それが理由で、都市部の大病院に患者が集中している状況です。結果として、一般的に適切な医療にアクセスすることが難しく、早期発見の障害や健康意識の低下が問題とされています。
今後の展望
VisionLabとTomorrow Medicalは、今後もさらに多くの医療機関で質の高い眼科近視治療を提供できるよう取り組んでいく方針です。伴い、これらの活動に賛同する医療機関や医師を招待し、協力体制を強化していく計画もあります。このようにして、ベトナムにおける眼科近視治療の質向上に貢献できることを目指しています。
企業情報
代表者: 佐藤英明
所在地: 東京都港区赤坂6-10-42
設立: 2021年8月12日
事業内容: 眼科開業支援、運営コンサルティング、国際化支援
HP:
VisionLab
代表者: 長谷部辰雄
所在地: 東京都千代田区丸の内1丁目1-3
設立: 2021年10月21日
事業内容: 医療に特化した新規事業開発
HP:
Tomorrow Medical
この新たな提携を通じて、ベトナムでの眼科の質が向上し、多くの人々が安心して医療を受けられることを期待します。