日本通運が物流アプリDCXのAI出荷予測機能を強化
NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社のグループ企業である日本通運が展開する物流Webアプリ「DCX」が、AIを活用した出荷予測機能の強化を実施しました。この革新は、物流業界において千変万化する市場環境に適応し、クライアントにとっての利便性の向上を目指しています。
背景と課題
近年のグローバル市場では、サプライチェーンが複雑化しており、企業は販売機会を損失するリスクに直面しています。特に在庫管理は、適正在庫の維持と欠品リスクの回避が重要です。この問題に対処するため、日本通運は倉庫内のオペレーションデータに基づいて、リアルタイムで入出荷履歴や在庫明細を把握できる「DCX」を提供しています。2025年4月からは、AIを用いた出荷予測サービスが始まり、配送業務の効率化が期待されています。
具体的な機能強化
この度の機能強化では、以下のような効果が見込まれています。
1. 予測算出時間の短縮
これまで出荷予測にかかっていた処理時間はアイテムあたり1~2時間程度でしたが、今回の改善により約5分に短縮されました。これにより、日別・週別・月別で最大半年先の予測が可能になります。従来の時間を大幅に短縮することで、顧客はより迅速に情報を得ることができるようになります。
2. 複数アイテムの一括予測
今まではアイテムごとに個別処理を行わなければなりませんでしたが、新機能においては複数アイテムの同時予測が可能です。これにより、多品目を取り扱う顧客も、主要製品の予測を迅速に行えるようになり、業務の負担を軽減します。
3. 10段階の予測値選択と実績比較
日本通運のAIによる予測では、予測結果を10段階で分析できます。この機能により、顧客はリスクを最小化するために商品ごとの許容度に応じた最適な予測値を選択できるようになります。また、実績との照合が可能になり、PDCAサイクルを回していく中で、予測精度を一層高めることが可能となります。
データ分析機能の充実
「Business Insight」との連携により、AI出荷予測はさらに多くのマーケティング施策に役立つようになります。エリア別出荷分析や滞留在庫分析、同時注文の明細分析など、多角的なデータ分析を実施することで顧客のビジネスに貢献します。
未来の展望
日本通運は、今回の機能強化を通じて、顧客のサプライチェーンに新たな価値を創造し、持続可能な社会の実現に向けてさらなる努力を続けます。AIを含むデジタル技術の活用は、今後の物流業界においてますます重要性を増していくでしょう。
■ さらなる情報
会社情報
NXグループは1937年に設立され、物流を通じて人と企業、地域を結びつけてきました。現在、57カ国以上で約78,000人の従業員が、この使命のもとで高品質なサービスを提供しています。今後も持続可能なサプライチェーンソリューションを提供し続けていく所存です。