エアバス3Dプリント革新
2021-05-28 10:59:55

エアバスが3Dプリント技術の新たなマイルストーンを迎え、航空宇宙業界に革新をもたらす

エアバスが新たな3Dプリント技術を採用



マテリアライズとEOSは、エアバス社の新しい3Dプリント技術導入に伴い、PA-FR素材による部品供給を開始しました。この認証はエアバス全体に有効となり、航空宇宙業界での樹脂3Dプリントの進展を促進する重要な出来事であると言えます。特に、PA 2241 FRはマテリアライズからエアバスに供給されているUltem 9085を補完する材料として登場。これにより、エアバス社はレーザー焼結技術を活用し、3Dプリントの応用範囲を広げることが期待されています。

マテリアライズのCTO、Bart Van der Schueren氏は、今回の成果がエアバスとのパートナーシップをさらに強化し、サプライヤーに新たな3Dプリントアプリケーションの可能性を与えると述べています。レーザー焼結技術は、特にインターロックメカニズムなど複雑なデザインの実現に最適であり、マテリアライズがこの技術をエアバスに提供する最初の企業であることを誇りに思っています。

PA 2241 FRの特徴



新たに認証されたEOS PA 2241 FRは、難燃性のポリアミド12を基にした材料で、航空機部品に求められる高い品質基準を満たす能力があります。特に航空機においては、エアダクトやブラケットなどの内装部品に利用され、品質基準をクリアしつつもコストパフォーマンスに優れた生産を実現します。この材料は、プライマーやトップコートを使用せずに火災、煙、毒性(FST)の要件を満たすことができるため安全性にも寄与します。

EOSのCTO、David K. Leigh氏は、この重要な認証に対して誇りを示し、広範なテストプログラムを経た材料とプロセスがエアバス社でグローバルに採用されたことを強調しています。これは、EOSの高品質な粉末技術と製品の安定性を証明しており、産業用3Dプリンティングの可能性を広げることにつながります。

エアバスとの長期的な協力関係



エアバス社におけるポリマーAM技術の導入は、数年前から始まっており、最初はA350システムにFDM技術を導入したことからスタートしています。長年にわたるパートナーシップにより、マテリアライズの新しい技術は民間航空機や多様なエアバスの部門での製品開発にも利活用されています。

現在、マテリアライズはエアバスA350向けに約100種類の部品の造形を手掛け、年間26,000個の部品を製造する見込です。また、エアバス社はA320、A330、A340など他の機種へも部品供給を行う予定です。このプロセスには、EOSの3Dプリント技術が不可欠な役割を果たします。今後も、テクノロジーの進化とともにさらなる応用が期待されています。

まとめ



エアバスとマテリアライズ、EOSの協力による新しい3Dプリント技術の認証は、航空宇宙業界において革命的な変化をもたらす重要な一歩です。革新的な材料技術の採用により、航空機部品の製造プロセスがより効率的かつ安全になり、未来の製造業に新たな選択肢を提供することが期待されます。

会社情報

会社名
マテリアライズジャパン株式会社
住所
神奈川県横浜市神奈川区栄町8-1YPSビル2F
電話番号
045-440-4591

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