新たな遺伝子リスク発見
アニコム先進医療研究所と日本獣医生命科学大学の共同研究が進展し、ネコの肥大型心筋症(HCM)に関する新たな遺伝的リスク要因が発見されました。第168回日本獣医学会学術集会で発表された本研究では、HCMに関与する新たな遺伝子変異であるFKTN c.G1433Aが確認され、学術集会優秀発表賞も受賞したという注目の成果です。
肥大型心筋症とは
HCMは、ネコにとって最も一般的な心疾患であり、突然死の一因ともなる深刻な病気です。これまでの研究では、心筋サルコメア関連遺伝子という特定の遺伝子群が中心に調査されてきましたが、既知の遺伝変異を持たない症例も少なくなく、完全な解明には至っていませんでした。
研究の背景
今回の研究では、ヒトにおける心疾患との関連が報告されている遺伝子群に焦点を当てました。アニコムが保有するペット保険契約データと日本獣医生命科学大学の臨床データを掛け合わせることで、HCMとの関連が示唆される新しい遺伝子変異が同定されました。この新規遺伝子変異は、保険請求情報との関連解析や臨床診断の結果からも、HCMの発症リスクに関与する可能性があることが示されています。
今後の展望
今後はさらなるデータ収集と解析を行い、HCMの理解を深めていく意向です。これにより、ペットの健康管理や病気予防に役立つ情報を提供し、飼い主や獣医師の支援に繋げていく予定です。
研究体制
この研究は以下の協力機関によって実施されました:
- - アニコム先進医療研究所株式会社
- - アニコム損害保険株式会社
- - 日本獣医生命科学大学
- - 麻布大学 データサイエンスセンター
この業績は、アニコムのペット保険データを効果的に活用したものであり、今後の動物医療の発展に寄与することでしょう。たくさんの愛猫が健康で長生きできるような明るい未来を見据えた一歩となります。