オルツが新たな日本語AIモデル「LHTM-OPT2」を発表
株式会社オルツは、軽量型大規模言語モデル「LHTM-OPT2」の開発を完了し、正式にリリースしました。このモデルは、RAG(検索拡張生成)の精度を最適化し、日本語特有の課題に対して世界最高となる精度を誇ります。
日本語RAG精度の向上
「LHTM-OPT2」は、オルツが自社開発したWiki RAGデータセットや、東京大学の入学試験データを基に評価されています。Wiki RAGデータセットの作成には、日本語Wikipediaから特定の段落を抽出し、その段落をもとに質問を生成し「段落、質問、正解」の3つ組を形成しました。これにより、専門家による品質確認を経た高品質なRAGベンチマークが作成されています。
高精度な評価結果
評価において、「LHTM-OPT2」はWikipediaのデータセットで91.0%という精度を達成し、同じくGPT-4oと比較しても非常に高い結果を出しています。また、東京大学入試の国語科目に関連する質問に対しても94%の精度を持つことが確認されました。これは、国内全軽量型LLMの中でも最高のスコアです。
迅速な推論能力
推論速度にも着目し、SambaNova社と協力しながら、平均500 TPS、最大796 TPSの速度を確保しました。これは日本語LLMとしての推論速度でも最高の記録を示しています。
オルツの目指す未来
オルツは今後も「LHTM-OPT」シリーズの開発に取り組み、より高精度で効率的な言語モデルの提供を続けます。目指すは“アジアにおけるOpenAI”です。顧客への高品質なソリューション提供を通じて、日本企業の生産性向上に寄与していく所存です。
会社について
株式会社オルツは2014年に設立され、AIに特化したソリューションを展開する企業です。人々の非生産的な労働からの解放を目指し、多くの革新的なAI製品を開発・提供しています。今後の動向にぜひご注目ください。
お問い合わせ情報
詳しい情報は公式サイトをご覧ください:
オルツ公式サイト