鋳物の町・埼玉で生まれた「フェラミカ」
埼玉県川口市に本社を構える伊藤鉄工株式会社は、90年以上の歴史を持つ鋳物製造会社であり、熟練した職人たちが揃っています。この度、彼らは新たな挑戦として、鋳物を使用した家庭用鍋「フェラミカ」を開発し、それを通じて地域のこども食堂を支援するクラウドファンディングを開始することになりました。全ての料理好きにとって、調理器具の選定はとても重要であり、特に鍋はその出来栄えに大きく影響します。
鋳物の鍋の魅力
一般的に鋳物鍋は熱伝導と蓄熱性に優れていて、料理を美味しく仕上げる力がありますが、一方で重さがネックとなり、扱いにくいというデメリットも存在していました。そんな悩みを解決するために生まれたのが「フェラミカ」です。厚さわずか2mmという極薄設計を実現することで、軽量かつ取り扱いやすい鍋が誕生しました。
厚さ2mmへの挑戦
伊藤鉄工は、何度も試行錯誤を繰り返し、鋳物の製造技術を駆使して極薄鍋を完成させます。鋳物業界では2mmという厚さは製品としては成立しないとされ、同業者からは不可能と言われたほどでした。それにも関わらず、職人たちは1500度という高温で鉄を加工し、最終的に薄くて強靭な鍋の製造に成功しました。
人気の秘密と評価
「フェラミカ」は、軽さだけでなく、その強度も大きな特徴です。粘り強い「ダクタイル鋳鉄」を用いることで、30mmの変形にも耐える性質を保持しています。これは、安全性や耐久性において、家庭での使用に重宝される要素となります。さらに、海外の展示会で鍋を一発で床に叩きつけるという大胆なデモンストレーションが行われ、その頑丈さが証明されました。この技術は、「JAPANブランド育成支援事業」に採択されるとともに、川口市の「i-monoブランド」にも認定されているなど、高く評価されています。
こだわりの料理体験
「フェラミカ」のもう一つの魅力は、その高い熱伝導性です。食材の水分を封じ込めた「無水調理」が可能であり、野菜の甘味や肉の旨味を残したまま、短時間で栄養価の高い料理が作れます。お米を炊く際には、均等に熱を通すことで、ふっくらと美味しいご飯が炊き上がります。このような特性により、家庭の食卓がより豊かになることでしょう。
支援を通じた地域貢献
このクラウドファンディングプロジェクトは、購入された「フェラミカ」の売上の一部が、地域のこども食堂や農業支援に寄付されることを目的としています。一般社団法人「新しい道」への支援を通じて地域社会に根ざした貢献を果たすことを目指すと同時に、日本の素晴らしい技術を次世代に伝えていく役割も担っています。
クラウドファンディングの詳細
- - プロジェクト名:創業90年の鋳物工場が挑んだ奇跡の鍋「フェラミカ」で地域のこども食堂を支えたい
- - 実施期間:2025年12月15日〜2026年1月18日
- - プラットフォーム:CAMPFIRE
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会社情報
- - 販売元:株式会社愃王・フェラミカ
- - 製造元:伊藤鉄工株式会社
- - 所在地(製造元):埼玉県川口市元郷3丁目22番23号
- - 創業年:1931年
- - 伊藤鉄工株式会社
- - フェラミカ
この「フェラミカ」を通じて、多くの人々が美味しく楽しい食時を商流しながら、地域の子供たちに手を差し伸べることを共に実現できればと思います。