韓国で新たな読書ブームを巻き起こしている「Kヒーリング小説」。その中でも特に注目を浴びているのが、キム・ホヨン作の『不便なコンビニ』シリーズです。先日、この作品が日本に上陸し、全国に展開するローソンの書店併設型店舗で購入できるようになりました。
韓国で170万部を超える驚異的な売り上げを記録したこのシリーズは、寂れたコンビニを舞台にした心温まる物語で、孤独や痛みを抱えた人々の絆と再生を描いています。物語はオムニバス形式で進み、読者はそれぞれのキャラクターに感情移入しやすく、深い共鳴を呼び起こします。2024年には本屋大賞の翻訳小説部門で第3位を受賞し、その評価はますます高まっています。
特に、第一作『不便なコンビニ』は、主人公で元教師のヨムさんが経営するALWAYSというコンビニで展開するドラマが中心です。彼女があるホームレスの男性、独孤と出会うことで、徐々に周囲の人々の心が揺れ動き始めます。品揃えが悪く、近所の人からは「不便なコンビニ」と呼ばれる彼女の店には、悩みを抱えたさまざまな人々が集まり、お互いの人生に影響を与え合う様子が微笑ましく描かれています。
続編となる『不便なコンビニ2』では、ALWAYSに新たに雇われた中年男性・クンベが登場。彼は自身にも秘密を抱えており、それが物語にさらなる深みを与えています。こうした人間ドラマを通じて、読者は「人とのつながり」の大切さを感じることができます。
今回、この二作品が日本で書店併設の「ローソン・スリーエフ」と「ローソン マチの本屋さん」にて販売されることになり、著者のキム・ホヨン氏からのオリジナルメッセージも店舗には掲示されています。この機会に、ぜひ書店を訪れてみることをおすすめします。物語の背後にあるさまざまな人々の人生に触れることで、心を温められること請け合いです。
販売店舗は、首都圏を中心に広がり、各地のローソンで手に取ることができます。しかし、その数は限られているため、早めにお近くの店舗を訪れて、この感動的な物語をぜひ手に入れてください。書店での出会いが、あなたにとって特別な瞬間をもたらしてくれるかもしれません。
皆さんも、『不便なコンビニ』の世界に飛び込んで、韓国文学の新たな魅力を体感してみてはいかがでしょうか。心の癒しと共感を得られるこの作品が、あなたを待っています。