NECが高専生向けにセキュリティ技術の演習プログラムを実施
NECが主催するプログラムは、全国の高専生に向けた新しい挑戦として注目を集めています。2025年3月、KOSENサイバーセキュリティ教育推進センター(K-SEC)が開催する「K-SEC トップオブトップス講習会2024」において、トップレベルの高専生を対象にしたセキュリティ技術習得のための演習が行われました。
演習の内容と参加者
この講習会には、CTF(Capture The Flag)大会での優秀な成績を収めた17名の学生が参加。解決すべき問題を自ら作成し、問題解決のためにチームで協力し合うという全く新しい形式の演習が展開されました。NECのエンジニアたちもサポートし、実際のセキュリティ環境を模した演習環境で、高度な攻撃手法を体験することができました。
演習のプロセス
演習は2日間にわかり、初日は学生たちが出題者として様々な問題を作成することからスタートしました。その後、彼らは自分たちが作成した問題を解き合い、一緒に解答方法を共有するというスタイルで進められました。この過程を通じて、学生たちは攻撃手法の視点だけでなく、防御側の思考についても深く理解する機会を得たのです。
CTF形式の演習環境は、NECが提供する「NECサイバーセキュリティ競技場演習」を利用しました。これは、競技形式でセキュリティ技術を学ぶことができる教育サービスとして、多くの企業や教育機関で用いられています。
学生交流とキャリアの視点
演習を通じて、NECのエンジニアとの交流の場も設けられました。このような交流は、参加した高専生が自分のキャリアについて考える貴重な機会となり、高専間のネットワーキングも促進されました。NECは皆が互いに刺激を受け合い、成長できる環境を提供することに注力しています。
参加者の反響
参加した学生たちからは、「どのような実装が脆弱になるかを考えることが、セキュリティの新たな視点を開く手助けになった」「他の高専生と共に問題を作成することができ、とても楽しい経験になった」との声が上がっています。また、難解な問題については、最終日のWriteupで作問者から直接教えを受けることで、新たな発見がありました。
今後の展望
NECは、高専機構との包括連携協定に基づき、今後も産学連携の取り組みを強化し、高度な人材の育成を目指していく方針です。セキュリティ教育の重要性が高まる中、次世代の技術者を育てるこのようなプログラムは、今後さらに重要な役割を果たすことでしょう。
NECの全力を尽くしたサポートにより、演習は成功裏に終了しました。参加者たちがこの経験を通じて得た知識やスキルは、今後のキャリアの大きな糧となることでしょう。