オリンパスが発表した新たなイメージングプラットフォーム『VISERA S』
オリンパス株式会社は、2024年9月から新しい外来用イメージングプラットフォーム『VISERA S』を、欧州およびアジア・オセアニアの一部地域で発売することを発表しました。この製品は、ストロボスコピー観察機能とNBI観察機能を統合した画期的な内視鏡システムです。
高度な技術による鮮明な画像提供
『VISERA S』は、オリンパスが誇る高度な光学技術を活かし、鮮明で高品質な画像を提供することで、患者の癌やさまざまな疾患の早期発見をサポートします。この新しいイメージングシステムは、疾患に対する質の高い診断を実現し、患者のケア・パスウェイを改善することで、医療従事者の負担軽減にも寄与します。
特に、日本国内ではリリース時点では未承認ですが、各国の法規制に基づく導入を進めています。
『VISERA S』の主な特徴
1.
高画質化による信頼性の向上
『VISERA S』は、前機種に比べて色再現性と観察の深度が向上しています。また、NBI観察モードにおいて、微細な血管構造がより明瞭に表示されることが特徴です。この技術により、がんやその他の病変の検出精度が向上しています。
2.
ビデオシステムとストロボスコピーの一体化
新製品はビデオシステムとストロボスコピー観察用光源を一体化しており、白色光観察とストロボスコピー観察の切替がワンボタンで可能です。これにより、ユーザーにとっての操作性と診断精度が大幅に向上しています。
3.
HDカメラヘッドとの互換性
『VISERA S』は、オリンパスのHDカメラヘッドに対応しており、様々な患者や状況において精密な検査を行うことが可能です。医療現場での機器互換性を高め、信頼性のある診断を提供します。
4.
効率的な検査記録保存機能
従来は静止画のみの保存が可能でしたが、『VISERA S』は高画質の静止画と動画の記録ができるようになりました。これにより、診断レポートの作成がしやすくなり、患者の経過観察を効率化します。
未来を見据えたオリンパスのビジョン
オリンパスは、その存在意義として「世界の人々の健康と安心」を掲げています。100年以上の歴史を持つこの会社は、医療従事者と連携し、病変の早期発見や低侵襲治療など、医療水準を向上させるためのソリューションを提供しています。『VISERA S』の登場により、さらなる医療の質の向上を目指していくことでしょう。
詳しい情報はオリンパスの公式サイトやXにて確認できます。