高校生が参天製薬と共に挑戦する新探究学習プログラム
兵庫県神戸市に本社を置く株式会社BatonLinkは、参天製薬と連携し、新たな探究学習プログラムの参加学校を全国の高校に向けて募集を開始しました。このプログラムは、2025年度から実施される予定で、目の健康をテーマにした内容となっています。
プログラムの背景と目的
2024年度に実施したプログラムでは、高校生が参天製薬のビジョンである「Happiness with Vision」を理解し、自らの視点でそのビジョンを動画に表現する活動が行われました。この経験が生徒や教員から高く評価されたことを受け、BatonLinkはさらなる価値ある学びを提供すべく新たなプログラムを構想しました。
増加する近視と目の健康意識の重要性
最近、目の健康に対する課題が大きく取り上げられています。文部科学省の調査によると、近視の割合は小学校で37.7%、中学校で60.9%、そして高等学校で67.8%に達しています。デジタルデバイスの普及が進む中、高校生は学業や日常生活でデジタル機器を多く利用していますが、目の健康について考える機会は少なくなっています。そのため、本プログラムでは、目の健康を自身の課題として考え、探究サイクルを通じて解決策を見出すことを目指します。
プログラム内容と進行方法
「目の健康課題」をテーマにしたこのプログラムは、8~12コマで構成され、2025年5月から12月の間に各校で実施される予定です。参天製薬の担当者から直接指導を受けることで、生徒たちは専門的な知見に触れることができ、視力や眼精疲労など日常の問題の重要性を直に理解することができます。さらに、探究能力を育成し、課題の発見から解決までのプロセスを実践することで、より主体的な取り組みへとつなげることも狙いです。プログラムの最後には、学生が考えた解決策に対してプロフェッショナルからのフィードバックが得られるため、実践的な知識や新たな視点を広げることが期待されています。
参加校の募集要項
本プログラムは全国47都道府県の高校を対象とし、限定3校で実施予定です。募集期間は2025年1月28日から3月28日までで、応募は先着順ではなく、申し込みがあった学校から順次打ち合わせが進められます。
コメントと期待
参天製薬の柳井亜由美氏は、このプログラムが高校生にとって視力や目の健康の重要性についての深い理解を促すとともに、自身の将来や社会課題に対する意識を高める一助となることを願っています。また、BatonLinkの原麻衣氏も、昨年のプログラムの成功を受けて、更なる進化を遂げた内容に期待を寄せています。生徒たちが自分自身の目の健康について考え、社会課題にどう向き合うかを学べる希少な体験です。
クラスイズ for Schoolについて
このプログラムは「クラスイズ for School」の一環で、2022年度に始まったもので、学校教育だけでは得られない実践的な力を養うことを目的としています。企業や自治体と連携し、多様なプログラムが提供されています。
教育の現場で新たな知識を得る機会を提供するこのプロジェクトは、多くの高校生たちの未来を担う重要なステップとなることでしょう。