成蹊アートプロジェクト2025「はじまりのたび、おわりのたび」
成蹊アートプロジェクトが2025年に開催する展覧会「はじまりのたび、おわりのたび ―友政麻理子作品展―」は、映像作家の友政麻理子氏による、人生の営みと命の循環に焦点を当てた興味深い内容です。この展覧会では、旅という概念を深く掘り下げ、その中での出会いや体験がどのように命の意味や人との繋がりを豊かにしていくのかを探究します。大会期は2025年7月3日から7月5日の間の3日間、会場は成蹊大学11号館ラーニングコモンズのトーリウムです。
「たび」の意味
展覧会名に含まれる「たび」という言葉には、2つの意味が込められており、一つは「旅」、もう一つは「~するたびに」といった繰り返される経験を指します。友政麻理子さんは、この「たび」という経験を通じて、異国の地で人々と共に過ごした時間が、どのように生きること、または死についての洞察を深めていくのかを描き出しています。これらの映像作品は、観客にとっても自身の「たび」を見つめ直す刺激となることでしょう。
展覧会の詳細
- - 開催日: 2025年7月3日 [木]~7月5日 [土]
- - 時間: 11:00‐16:00
- - 入場料: 無料
- - 会場: 成蹊大学11号館ラーニングコモンズ トーリウム1‐3階
- - 所在地: 東京都武蔵野市吉祥寺北町3-3-1
- - 主催: 成蹊大学文学部芸術文化行政コース「成蹊アートプロジェクト2025」
アーティストのプロフィール
友政麻理子さんは映像作家であり、美術家としても活躍しており、初対面の人々との食事を通じてコミュニケーションの過程を描く作品を発表しています。特に彼女の「お父さんと食事」というシリーズは、異なる文化や背景を持つ人々とのつながりを深める試みとして注目されています。近年では、地域の人々との交流を目的とした「知らない路地の映画祭」や「窓映画館」を不定期に開催しており、地域文化の活性化にも寄与しています。
記念イベントも充実
展覧会の期間中には、トークイベントも開催され、友政麻理子さんと共に、各国を旅した体験のある「ヴァガボンド」のテンギョー・クラさんがゲストとして参加します。彼らの出会いや人との絆についての知見を共有し、観客と共に考察する機会となるでしょう。このトークイベントは、来場者の人数を把握するため事前申し込みが推奨されています。
また、ポストカードを使ったワークショップも用意されており、参加者が初めて会う相手と手紙を交換し、本展を通じて得た感覚や考えを言葉にして共有します。このような交流の機会が、人々の心を繋ぎ、アートの力を感じさせてくれることでしょう。
成蹊大学文学部芸術文化行政コース
成蹊大学のこのコースは、2020年に設立され、芸術文化とそれを支える行政の仕組みや役割について学ぶことができます。学生たちは、実際に展覧会の企画・運営を通じて hands-onな経験を積むことができ、今後のキャリアにも役立てられるでしょう。
成蹊アートプロジェクトは、大学、地元の行政、市民文化団体などが連携し、地域社会の実現に向けたアートプロジェクトです。このプロジェクトを通して、学生たちは地域の人々とのコミュニケーションを重視し、地域文化の担い手としての役割を果たすことを目指しています。
この展覧会は、ただ単に作品を見せる場ではなく、観る人が自らの体験を通じて「たび」や人との関わりについて再考する機会となることでしょう。ぜひ皆様の足をお運びいただき、友政麻理子さんの世界観を体感してみてください。