哲学と自律型組織
2022-10-19 10:00:01
新たな自律型組織を促進する「哲学クラウド」が資金調達を実施
新型コロナウイルスがもたらした影響で、テレワークの急増は働き方を根底から変えました。これまで以上に、企業はメンバーが効果的に自立して働ける環境を整える必要性が増しています。その中で、株式会社ShiruBeが提供する『哲学クラウド』という新しいマネジメントプラットフォームが注目されています。
ShiruBeは、今回シードラウンドでの資金調達を実施し、今後の展開に向けて体制を整えていく方針を明らかにしました。会社設立以来、同社は約半年間をかけて市場ニーズの調査とサービス開発を進めてきました。特に、従業員の自律性を高めることに焦点を当てた『哲学クラウド』の開発は、企業環境の改革に強い影響を与えると期待されています。
自律性の必要性
日本の労働生産性は世界的に見ても低水準であり、特に自律的に働きたいと考えている従業員が多い状況にあります。研究によると、自律的に働くことを望む従業員は約80%にも及びます。しかし、多くの企業では、従業員が受動的に方針に従う姿勢が強い環境が続いているため、パフォーマンスの低下が懸念されています。
このような状況において、ShiruBeが開発する『哲学クラウド』は、哲学を基盤とした自律的な働き方へと組織を導く新たなアプローチを提供します。『哲学クラウド』は、労働における違和感や課題を専門家と考え、哲学的な視点からその解決策を見出すことを目的としています。
資金調達の目的
今回の資金調達は、主に3つの用途に充てられるとのことです。1つ目は、ハード面の強化。インハウス・フィロソファーを通じて従業員の哲学的思考をデータ化し、組織全体のパフォーマンス向上に貢献するための「哲学アナリティクス」の開発です。2つ目はソフト面の強化で、リアルセッションとデジタル施策を統合した運用体制を確立します。そして3つ目は採用活動の強化であり、特に新たな技術や専門知識を持つ人材を積極的に雇用し、組織のさらなる成長を図ります。
組織の未来
ShiruBeは今後、プロダクトの開発を進め、HRテクノロジーとの連携を強化することで、より多くの企業に哲学を取り入れた運営方法を提供していく考えです。2023年の正式リリースが期待されており、従業員ひとりひとりが自律的に働ける環境作りの実現が進むでしょう。尽きることのない問いを抱えながら、企業と哲学の距離を縮める新たな取り組みとして、今後の展開に大いに期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
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株式会社ShiruBe
- 住所
- 東京都大田区大森西1-15-13
- 電話番号
-
03-4446-6127